【衆院選/熊本１区】安倍首相、対決色強める維新幹部の松野頼久氏も標的

★【衆院選２０１４】首相、対決色強める維新幹部も標的　
2014.12.11 20:19

衆院選での安倍晋三首相の標的は民主党幹部だけではなかった。１１日には、維新の党の
松野頼久国会議員団会長の地元・熊本１区に入り、自民党候補、木原稔元防衛政務官への
支持を訴えた。維新は「責任野党」と呼ばれた前身の旧日本維新の会のときとは打って変わり、
与党との対決色を強めている。そんな維新に、首相は容赦ない。

首相はこの日、熊本市内で「私たちは地方創生、地域の良さを生かした地域の発展に頑張っていきたい。
熊本の地域活性化を木原稔に任せようではありませんか」と訴え、木原陣営の「この選挙は横一線です」
とのかけ声に、「勝つぞー」とこぶしを突き上げた。

旧日本維新は、首相と思想的に近い石原慎太郎氏（現・次世代の党最高顧問）が共同代表だった
こともあり、憲法改正や教育改革などの分野で、安倍政権と考え方が近かった。

しかし旧日本維新の分党により、結いの党と今年９月に合流。結い出身の江田憲司氏を共同代表に、
維新の党を立ち上げると対決色を鮮明にした。新党結成を受け、自民党幹部を表敬訪問した際、
「最強野党を目指す」と“宣戦布告”をしたのが松野氏だった。その言葉通り、先の臨時国会では
首相の言動に批判的な姿勢をみせた。

ただ、維新にかつての勢いはない。首相は「補完勢力」になり得ないと踏んだ可能性があり、
５回の当選を重ねた松野氏は今回、苦戦を余儀なくされている。

http://www.sankei.com/politics/news/141211/plt1412110035-n1.html