【衆院選】８２歳・慎太郎氏、最後の戦い「当落興味ない」２０分間「憂国論」

★【衆院選】８２歳・慎太郎氏、最後の戦い「当落興味ない」２０分間「憂国論」
2014年12月3日6時0分スポーツ報知

次世代の党の石原慎太郎最高顧問（８２）は２日、東京・ＪＲ新宿駅前で第一声を上げた。
今回の選挙で政界引退を決断している石原氏は比例東京で新宿で第一声出馬するが、名簿順位は最下位。
当選の見込みはほとんどないとされ、政治家として事実上、最後の戦いとなる。
寒空の下、石原流「憂国論」を説いて、支持を訴えた。

新宿駅前に集まった聴衆を見渡すと、石原氏は「暴走、暴言老人の石原でございます」と切り出した。

２年前、東京都知事を辞職し新党を結成した石原氏は、田中真紀子前文部科学相から「暴走老人で大変だ」と批判された。
しかし、周囲には「俺、これ、気に入っているんだよ」と話すなど、２年以上使い続けている定番のあいさつだ。

「老骨にむち打って最後のご奉公をしています」約２０分の演説では、党名や候補者名の連呼もなく、
靖国神社参拝問題から、中国の覇権主義、尖閣諸島などの領土問題、福沢諭吉の「瘠我慢（やせがまん）の説」
の引用まで幅広く、披露した。

石原氏は衆院選前に家族らと相談した上でいったんは、政界引退を決断した。しかし、周囲の説得に応じ、
「出馬する。しかし、私の当落には興味がない」と話し、今回の衆院選では重複立候補者より下の最下位９位となった。
「当選可能性はゼロに近い」（陣営幹部）が石原氏の知名度を生かし、票の上積みを狙うという。

今後は“弾丸ツアー”を予定。周辺によると、石原氏は「俺はもうじき死ぬ。若い人にできるだけ当選してもらいたい」
との強い意向を示したため、できる限り多くの都道府県を回る方針だ。３日は愛媛県に入り、その後は長野、大阪、
名古屋、岡山などを回る。最後は東京に戻る予定。周辺は「体調を気にしながらの移動になる」と気をもむが
「選挙を前に、どんどん元気になってきた」という。

政界デビューから４６年。「当選を目指さない」初めての選挙戦が始まった。

http://www.hochi.co.jp/topics/20141202-OHT1T50160.html

ＪＲ新宿駅前で街頭演説する石原慎太郎氏ＪＲ新宿駅前で街頭演説する石原慎太郎氏
http://www.hochi.co.jp/photo/20141202/20141202-OHT1I50037-S.jpg

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