【衆院選/大阪３区】橋下徹氏　「都構想」非協力的な公明に復讐　民主と合流の思惑も？

★【壮絶選挙区に迫る】大阪３区、橋下徹氏　「都構想」非協力的な公明に復讐　民主と合流の思惑も？
2014.11.22

維新の党の橋下徹共同代表（大阪市長）が、松井一郎幹事長（大阪府知事）とともに、
衆院選に出馬する構えを見せている。看板政策である「大阪都構想」への協力姿勢を変えた
公明党にリベンジするだけでなく、国政の場で都構想実現を進めることも検討しているという。
見え隠れする野党再編の蠢（うごめ）き。出馬すれば「台風の目」になるのは間違いなさそうだ。

「最後は自分の基準で、自分で判断するしかない」「準備が間に合うまでに決める。別に期限を切る必要はない」

橋下氏は２０日、衆院選出馬について、こう語った。

盟友の松井氏も同日、「明日はまだ金曜日なので（発表は）ない」「いろいろ意見もいただいているし、
いろんな情報もある。今週いっぱい考える」と語った。２１日の衆院解散に合わせた出馬表明はなさそうだ。

橋下、松井両氏の衆院選出馬が現実味を帯びたのは１２日のこと。橋下氏は「公明党にやられたままで、
人生を終わらせることはできない」と言い放ち、事実上、公明党に“宣戦布告”したのだ。府政関係者が語る。

「前回の２０１２年衆院選で、維新と公明党は選挙協力した。公明党・創価学会にとって大阪は特別な場所だが、
前々回の０９年衆院選では選挙区で全敗した。このため、前回選挙では、当時破竹の勢いだった維新と連携した」

ところが選挙後、都構想の議論の進め方で、維新と公明党は決裂した。

橋下氏が出馬の意欲を示す大阪３区は、公明党大阪府代表の佐藤茂樹衆院議員の地元で、松井氏が出馬を
模索している同１６区は、公明党の北側一雄副代表の選挙区。
「現在、公明党に対して『都構想で協力しなければ本気で戦うぞ』というボールを投げている」（維新周辺）という。

当然、公明党は困惑している。

「橋下氏らが本気で『首長辞職→衆院選出馬』を考えるとは思っていなかったようだ。
有権者から『市政、府政投げ出し』という批判を受けるのは間違いないからだ。
ただ、出馬すれば脅威になる。０９年衆院選の悪夢の再来もあり得る」（府政関係者）

橋下氏には、別の思惑もありそうだ。

維新は前回衆院選で、大阪１９選挙区のうち１２選挙区を制したが、ブームが一段落して、厳しい戦いが予測される。
橋下氏が参戦すればメディアに注目され、維新候補の追い風になる。

野党再編の動きもみえる。

橋下氏に近い民主党の前原誠司元外相や細野豪志元幹事長らは１９日、国会内で海江田万里代表と会い、
維新との新党結成を求めたのだ。海江田氏は「民主党で戦う」と受け入れなかったが、前原氏らの行動は、
橋下氏の国政進出を見越した上での行動とみられている。

橋下氏の決断は。　（ジャーナリスト・田村建雄）

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141122/plt1411221000002-n1.htm

【衆院選/大阪３区】橋下徹氏 「都構想」非協力的な公明に復讐 民主と合流の思惑も？

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