【北陸】百貨店、外国人のもてなし強化　語学研修や留学生採用　自主的に英語やハングルの勉強会を開く動きも

★百貨店、外国人のもてなし強化　語学研修や留学生採用
北國新聞社 10月3日(金)2時22分配信

金沢、富山市内の百貨店など小売店が外国人の接客サービス充実に力を入れている。今月１日から始まった
免税対象品の拡大や来年３月の北陸新幹線金沢開業で、外国人客の利用がこれまで以上に多くなることが
見込まれている。各店では従業員が自主的に英語やハングルの勉強会を開いたり、留学生をスタッフと
して雇うなど、「もてなし力」の向上を急いでいる。

香林坊大和では閉店後、従業員食堂で外国語勉強会が開かれている。海外勤務や留学経験のある管理職、
従業員が講師を務め、受講者に英語やハングルでの商品説明や試着の勧め方、営業時間の伝え方などを教える。
「外国人に接する機会が増え、会話能力が必要だと考える従業員が増えている」（販売促進部）という。

先月末に開かれた勉強会では、化粧品やリビング雑貨、婦人服など幅広い売り場から約５０人が集まった。
英国留学経験がある女性従業員が講師となり、客に呼び掛ける際に「ミスター」「ミス」よりも「サー」
「マーム」といった百貨店らしい丁寧な印象を与える表現を使うことを勧めた。出席者からは
「子供への呼び掛けはどうすればよいか」「試着後の感想はどのように聞けばいいか」などの質問が相次いだ。

富山大和は６階レストランフロアで、特に外国人客の利用が多い店舗のメニューに、英語の併記を始めた。

六星（白山市）は９月から、米ニューヨーク出身の専門学校生アンナ・プロセロさん（２５）をアルバイトとして採用。
ＪＲ金沢駅構内「金沢百番街あんと」の店舗で、大福の製造補助を担当している。

「大福は甘いのか、おにぎりの中には何が入っているのかということまで外国人客に聞かれることが増えた」。
軽部英俊社長は、細かい質問にきちんと回答できるスタッフが必要だと判断し、留学生の採用を決めたという。

アンナさんは外国人客が多い日曜のみの勤務だが、看板商品の「塩豆大福」を作りながら、商品を興味深そうに
眺める外国人客に声を掛けている。自身も当初、和菓子の味を知らなかったといい「あんこが甘いとは全く
予想もしなかった。ぜひ役に立ちたい」と話す。

このほか、和装店「なでしこ金沢百番街店」では９月から、英語に堪能な社員を配属した。欧米客の利用が多く、
高田博紀店長は、ローマ字表記で「ＹＵＫＡＴＡ」と掲げるなどの対応をしているが、「浴衣の着付けを説明する際、
しっかりと会話ができる人がいると心強い」と話す。

兼六園の外国人入園者数は今年８月末時点で１６万２４１２人で、昨年同期比約２割増となった。
今年１年間の入り込み数は過去最多となった昨年の約１９万人を上回ると予想される。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141003-00175951-hokkoku-l17

【北陸】百貨店、外国人のもてなし強化 語学研修や留学生採用 自主的に英語やハングルの勉強会を開く動きも

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