【国際】宥和や平和を唱えるだけでは安全保障は成り立たない　ケビン・メア元米国務省日本部長が語る沖縄独立問題、中東情勢

1 ：◆CHURa/Os2M＠ちゅら猫φ ★：2014/09/19(金) 12:38:38.32 ID:???

★宥和や平和を唱えるだけでは安全保障は成り立たない　ケビン・メア元米国務省日本部長が語る沖縄問題、中東情勢
2014.09.19（金） JBpress

元米国務省日本部長のケビン・メア氏をゲストに迎えた今回の『中山泰秀のやすトラダムス』
（9月14日放送／Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送）。

スコットランド独立問題を取り上げて沖縄問題を解説したほか、イスラム過激派組織「イスラム国」の
勢力拡大によって緊張が高まる中東情勢などについて語った（今回は東京・渋谷マトリクススタジオからの出張放送）。

■「沖縄の独立」はあり得るのか

中山　今回は、元米国務省日本部長のケビン・メアさんにお話を伺います。まずは欧州のニュースを取り上げます。
英国北部のスコットランドでは、今月18日に英国からの独立の賛否を問う住民投票が行われる予定で、
投票日前の最後の週末を迎えた14日も各地で賛成派、反対派の双方が互いの主張を批判するなどして、
投票へ向けた運動が一段と過熱しているそうです。このスコットランド独立問題は、日本の琉球国
（琉球王国）復活運動と共通する部分がありそうですが、琉球国復活運動についてどうお考えですか。

メア　私は在沖縄総領事を3年間務めたことがあるので、そこで得た知識や経験からお答えします。
確かに400年以上前は琉球王国が独立国家として存在しましたが、現在、沖縄の独立を心から望んでいる人は
少ないのではないでしょうか。もし、本当に沖縄が独立したら中国が支配しようとするのは明らかで、非常に危険です。
沖縄史というのはとても複雑で、過去には不幸な歴史もありましたが、今沖縄は間違いなく戦略的に重要な位置にあり、
自衛隊と在日米軍が守らなければ自衛は難しいと思います。

沖縄県内にある尖閣諸島を見ても、毎日のように中国の武装船に包囲されているのが現実です。
歴史をめぐっては意見が分かれるのは当然ですが、沖縄が独立すべきだと考えている人がどれだけいるかは疑問です。
平和を維持するために抑止力を高める必要がある

中山　メアさんのご指摘の通り、沖縄の歴史を遡ると様々な出来事がありますが、
それだけこの地が地政学的に要衝である証しなのだという気がします。

メア　歴史的に見ても沖縄の負担が重いのはよく理解していますし、私がかつて駐日米国大使館安全保障部
副部長や沖縄総領事を務めた時も、米政府は米軍再編計画の中で沖縄の大規模な負担軽減策を打ち出しました。
安倍政権になってから普天間基地移設問題などが少しずつ進展を見せていますが、こうした負担軽減策を
できるだけ早く実行すべきです。同時に、目の前には常に中国や北朝鮮の脅威が存在しますから、自衛隊と
在日米軍の抑止力を十分に向上させる必要があり、全ての基地をなくすのは現実的ではありません。

メア　先ほどスコットランド独立問題の話題が出ましたが、スコットランド独立派は国として独立を望みながらも、
安全保障に関しては英国に依存しようとしています。都合のいいところだけ独立して、責任を取らないのでは
本当の独立とは言えないでしょう。

中山　日本の安全保障は、自衛隊3軍と海上保安庁だけでは人員的にも不十分ですし、我が国の安全を守る
在日米軍は我々の命を左右する存在と言えます。沖縄の負担軽減はもちろん大切ですが、基地移設問題などを
反米の政治運動に利用してはならないと思います。

メア　私が沖縄にいた時、いわゆる革新派と呼ばれる人たちに説明したのは、
米政府が平和を維持したいと願っているという点では、平和運動家と目的は同じだということです。
ただ、その上でどうやって平和を維持していくのかを考えなければなりません。
単に平和を求めるだけでは維持ができないからこそ、抑止力を十分に高める必要があるのです。

中山　米軍基地の反対を唱える団体が、基地のフェンスにリボンを巻きつけてデモや抗議をしていますが、
そのリボンの中にカミソリが仕掛けられているという話も聞きます。リボンに触れた人がケガをしかねない
この悪質な行為を、果たして平和運動と言えるのか大いに疑問です。　>>2へ続く

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41759

2 ：◆CHURa/Os2M＠ちゅら猫φ ★：2014/09/19(金) 12:38:49.12 ID:???

>>1より

■空爆はテロ組織を鎮圧する万能策ではない

中山　続いて中東の話題です。イラクやシリアで勢力を拡大しているイスラム教スンニ派の過激派組織
「イスラム国」が、拘束していたNGOで働く英国人男性を殺害する映像をインターネット上に流し、
米国に協力する英国政府に強く警告したと報じられました。

英国は、イスラム国と戦うイラク北部のクルド人部隊に武器を供与しているほか、
軍事作戦に参加する可能性も排除しないとし、米国が進める対イスラム国作戦に協力する姿勢を示しています。

英国キャメロン首相は声明を発表し、「無実の支援活動家を殺害するのは言い表せないほど恐るべき犯罪だ。
我々は犯人を見つけ出すために、あらゆる措置を取る」と強く非難。

米国オバマ大統領も13日に声明を発表し、「野蛮な殺害行為を強く非難する。我々の友人であり同盟国である
英国と悲しみや決意を共有する」と述べ、英国などと国際的な包囲網を構築し、イスラム国に対処する
決意を強調したそうです。メアさんはこの報道をどうご覧になっていますか。

メア　イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国（ISIS）」は、本当のイスラム教集団ではありません。
これは中東各国のイスラム教指導者たちもはっきりと述べています。

ひとつ強調しておきたいのは、米国の攻撃はイスラムに対してではなく、テロ組織に対して行われる
ということです。彼らの行動は宥和できるものではなく、残念ながら力で抑えるしかないのが現実です。

中山　ニュースでは米軍がイスラム国の陣地に対して空爆を実施したとの報道もありますが、
テロリストの掃討作戦を成功させるには確度の高い情報収集が必要不可欠ですよね。

メア　その点については、米国国内でもよく指摘されています。そもそも空爆だけで解決できると考えている
人は少ないんです。米国では、イラク戦争やアフガン戦争が長く続いたことから多くの国民が戦争に疲れています。
しかし、米国人ジャーナリスト2人に続き、英国人の犠牲者が1人増えたことを機に、「やるしかない」と
米国内の反イスラム国感情は沸騰しています。

オバマ大統領はイラクでの限定的な空爆を承認しましたが、私がかつて外交官として3年間ペンタゴン
（米国防総省）に出向していた時、周囲の空軍関係者たちが「空爆だけでは解決できない」と述べていたのを覚えています。
まずは誰を空爆するのかという目的を明確にしなければ、罪のない人たちを犠牲にすることにもなりかねません。
一番良いシナリオは、陸上においてイスラム国と戦うクルド人部隊と協力することだと思います。
また、英国などの同盟国との連携も大切ではないでしょうか。

中山　イスラエルとハマスの紛争では、イスラエルがハマスの拠点を空爆していますが、
空爆前には警告を流し、避難を呼びかけています。それでも多数の死傷者が出てしまっていますよね。

メア　ハマスは自らの武器を守るために病院や市民の家などに隠し、イスラエル軍が攻撃できないようにしています。
イスラム国もこれと同じような手段を取っているため、空爆を行うと一般市民が犠牲になる可能性が高いのです。
だから戦闘を抑止しなければなりませんが、イスラム国との宥和はさらなる危険を招く恐れがあります。

■安倍政権の現実的な安全保障への対応を評価

中山　最後に、安倍政権の安全保障対策についてご意見をお聞かせください。また、安倍首相は、女性が
活躍する社会の実現に向けた議論を行う政府主催の国際シンポジウムで、女性の地位向上を目指す国連機関
「UN Women」の日本事務所を来年、東京に開く考えを明らかにしています。安倍政権の女性政策をどう評価されますか。

メア　まず安全保障については、安倍政権が発足して約2年が経ちますが、とても現実的な対応を行っており、
国民もそれを評価しています。今後は中国や北朝鮮、テロ組織などの多様かつ新たな脅威に対して十分な
抑止力を備えておく必要があるでしょう。

次に女性政策については、非常に評価すべきだと思います。
日本の将来を担うのは女性ですし、日本の文化を見ても昔から女性が強かったですよね。

今後はもっと女性が活躍できる組織や社会、政府のあり方を考え、実現していくべきではないでしょうか。
特に大切なのは、女性に平等な選択肢が用意されることだと思います。 （了）

3 ：名無しさん＠１３周年：2014/09/19(金) 13:20:43.82 ID:OCIta4jkq

米軍基地の真の目的は、、、、
日本を米国の支配下に留めておいて、中国と手を結ばせないようにすることである。アメリカでは誰でも知っていることだ。（アメリカの軍事評論家・ロバート・ナイマン氏）
http://esashib.com/senkaku01.htm

度し難いお人好し国家である中国を挑発に次ぐ挑発で尖閣問題に火を放ち、日本資本は自衛隊を沖縄の島嶼に展開させることで艦船を主体とする巨額な軍需利権を発生させた。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2012-03-19/2012031915_01_1.html