【広島土砂災害】土砂にかき消された笑顔…「4人仲良く旅立った」、一家死亡、別れ惜しむ声

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　甚大な被害を受けた広島市安佐南区八木地区。冨永利夫さん（６１）一家が暮らしていた２階建ての家屋は土砂に押し流されて
ほぼ全壊状態となり、家族４人全員の死亡が確認された。冨永さんの妻、真由美さん（５５）と一人娘の美奈子さん（３１）、義母の
吉村シズコさん（８５）の葬儀が２８日、市内で営まれ、多くの参列者が最後の別れを惜しんだ。

　「どうしても、いろんな思い出がよみがえってきてしまう…」。真由美さんの３０年来の友人、清水明美さんはそう言うと、思わず声を
詰まらせた。

　冨永さん一家と清水さんの家族は、夏になれば一緒に海水浴に出かけ、泊まりがけで温泉旅行に行ったことも。清水さんは「うちは
男の子が３人。みなちゃん（美奈子さん）も友達が増えてうれしそうだった」と懐かしむ。

　競うように真由美さんと演歌を熱唱する利夫さんの姿、自慢の酒のつまみを並べてもてなすシズコさん…。土砂にかき消された
４人の笑顔が頭から離れない。「今ごろは一家４人仲良く旅立っていると思う」と語る清水さんの声は震え、目には涙がにじんだ。

　真由美さんの高校時代の同級生、佐々木久美子さん（５６）は「みんなのお姉さんだった。『また近場で旅行に行こうね』と話し合って
いたのに」。次男が美奈子さんと同級生だったという安達真由美さん（５８）は「あんないい子が亡くなるなんて」と語りそのままうつむいた。

ソース（MSN産経ニュース）　http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140828/waf14082823400043-n1.htm