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【国際】対露外交はサッチャーにならえ 弱腰での妥協はありえない…湯浅博

1 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2014/08/28(木) 19:05:08.34 ID:???
★【湯浅博の世界読解】対露外交はサッチャーにならえ 弱腰での妥協はありえない
2014.08.28

ロシアのラブロフ外相がこのタイミングで、秋に予定されるプーチン大統領の訪日に「変更なし」と述べた
ことは意味深長である。ロシアが米欧と対立を深める中、できれば先進7カ国(G7)の一角にある日本を
切り離すことの重要度がましてきたからだ。

ロシアは対露外交では穏健派のメルケル独首相が、一転してロシア制裁の中心に躍り出たことに驚愕
(きょうがく)した。クリミア半島を併合したロシアが、ウクライナ東部にまで食指を動かす事態に、
ドイツが報復の対価を覚悟したからだ。

欧州がロシアへの制裁を強化すれば、その報復でドイツの輸出産業は大打撃となる。だからメルケル首相は、
オバマ米大統領が押しつける対露制裁に対して、「欧州は国によって事情がある」とためらってきた。
当然、外交巧者のプーチン露大統領はメルケル氏を取り込んで「米欧分断」が可能だと踏んだのであろう。

ところがマレーシア機撃墜事件の衝撃を引き金に、ドイツが経済制裁に踏み込んだ。メルケル氏は
「欧州共同戦線」を優先し、プーチン氏の切り崩しには乗らない。プーチン大統領と30回以上の
電話会談を通じて、その都度だまされたと感じているからだ、と英紙フィナンシャル・タイムズが報じた。

ロシアにパンチを見舞った上で、メルケル氏はキエフに飛んでポロシェンコ大統領と会談した。注目されるのは、
メルケル氏がウクライナとロシア、国際機関代表からなる「コンタクト・グループ」の協議を提案したことだ。
経済制裁は武力行使を伴わない敵対行為である。プーチン氏に対しては戦う姿勢がなければ、妥協を可能に
する条件にはならないとの判断だ。

同様の外交姿勢は、かつてのサッチャー英首相がみせた対ソ連政策にあった。ソ連が1970年代末に
中距離核ミサイルSS20を配備したのに対し、西側が米国のパーシングII配備を決定した際に、
氏が推進役となった。中距離核の配備を終えるや、ソ連に対して妥協を模索しはじめる。

サッチャー氏はソ連のSS20による脅しを「弱さのゆえの攻撃性」とみた。ソ連は経済的な停滞に悩んでいた。
サッチャー氏はソ連が正確に実力を計算できれば妥協の余地あり、と見て外交攻勢をかけたのだ。
やがて、ソ連はサッチャー外交を受け入れてSS20撤去の妥協が成立する。

いま、プーチン政権下のロシア経済を考えれば、とても米欧との我慢比べに勝てる見込みはない。
ことしのロシア経済はマイナス成長は避けがたく、市場は乱高下が激しい。貿易面の制裁に対しては、
プーチン式専制で国民に我慢を強いられても、国有銀行への金融制裁は脅威になる。

メルケル首相はサッチャーばりに“経済制裁ミサイル”を用意したうえで、プーチン氏に損得勘定をはかる機会を与えた。
果たしてプーチン氏は、メルケル氏が用意する逃げ道にのるか反るか。

では、安倍政権はラブロフ外相が投げた変化球をどう打ち返すべきか。北方四島の返還でプーチン氏に過大な
期待は禁物である。まして、終戦時にロシアに北方領土を奪われた日本が、ロシアのクリミア併合を認めるわけには
いかないはずだ。ここは「来日延期」で捲土重来(けんどちょうらい)を待つしかない。サッチャー外交に従えば、
ロシアを相手に弱腰での妥協はありえない。(東京特派員)

http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140827/frn1408270830011-n1.htm
★【国際】フォークランド紛争時のサッチャーのような覚悟は安倍・オバマにはない…落合信彦氏
http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1408952419/

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