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【国際】中国を国際秩序に取り込む政策は成果出ず 米国は対中アプローチを再検討せよ

1 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2014/08/19(火) 15:07:40.36 ID:???
★中国を国際秩序に取り込む政策は成果出ず
米国は対中アプローチを再検討せよ
2014年08月18日(Mon)  岡崎研究所

ミシェル・フロノイ元米国防次官(新アメリカ安全保障センター;CNAS共同設立者)とエリー・ラトナー
(CNAS研究員)が、7月4日付ワシントン・ポスト紙に「中国の領土拡大は米国により止められねばならない」
との論説を寄せ、中国を国際秩序に取り込む政策は成果が出ておらず、見直すべきである、と論じています。

すなわち、中国は今年、初めてRIMPACに参加する。オバマ政権は、中国が建設的な役割を果たすように奨励
しているが、これは米中国交正常化以来の米政策を特徴付ける。しかし、中国は、今や、自ら台頭に役立った、
国際体制の維持に、疑念を呈している。対中アプローチを再検討する必要がある。

今のアプローチは、現在の経済・安保秩序への中国の統合が、中国や米国その他にとり利益だとの前提に立っている。
そこで、米国は、中国のWTOを含む国際機関への加盟を支持し、中国との二国間関係を、戦略・経済対話などを
通じて強化してきた。その結果、中国が、安定や航行の自由や紛争の平和的解決など既存の規範の尊重に利益を
見出すようになると想定された。ゼーリック元国務副長官の「責任ある利害関係者」という言い方もあった。

しかし、不幸なことに、こうしたことは、現実には起こっていない。2桁の成長を続けた後、金融危機で米の衰退を
予想し、中国は政策転換し、外交上の主張を強めた。特に習近平就任後、ケ小平の紛争棚上げ論とは逆に、
東シナ海、南シナ海で領土要求を進めた。

中国指導部は共産党の正統性の源泉である経済成長には安定した地域環境が必要であると知っている。
そこで、中国は、米や隣国からの深刻な反応を挑発しない、沿岸警備隊での小島占拠、紛争海域での石油掘削など、
手加減をした措置で領土の現状を変えようとしている。

この中国の修正主義を放置すれば、アジアにおける国際秩序を変えてしまう危険がある。
徐々に温度の上がるつぼの中の蛙のように、気がついたときにはどうしようもなくなる。

米国はどう対応すべきか。米国は、中国とのパートナーシップ形成に努め、関与をし続けるべきである。
しかし、中国の不安定化政策は止めるべきである。米国は、アジアで規範に基づく国際秩序をもっと目に見えるように
執行する措置をとるべきである。

米国は、手始めに、中国の冒険主義的行動を抑制し、沿岸警備を向上させるため海洋状況把握のための地域的構造の
建設を支援し得る。米国は、また、中国のパワー・プロジェクション能力に対し、諸国が抵抗し防衛する能力を
発展させるのを助けるべきである。

こういう軍事的な措置に加え、海洋紛争の管理の道筋を作る外交努力をするべきである。
特に中国が「南シナ海での行動規範」作成に消極的なら、代わりの危機管理メカニズムを追求しなければならない。
国際仲裁の効果をどう改善するか、また中国海洋石油公社のような海洋秩序変更に加担している国営企業に、
経済的な圧力を加える方策を探求すべきである。

こういうことが不必要であればいいが、アジアでの緊張は高まっており、米国と国際社会は、その平和と安定のために
措置をとらざるを得ない、と論じています。>>2へ続く

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4088

2 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★:2014/08/19(火) 15:07:46.50 ID:???
>>1より

* * *

この論説は、中国を国際秩序に取り込む政策が中国の穏健化や現在の規範・秩序尊重に至るという、期待された
成果を挙げていないとして、その転換、見直しを主張しています。気づくのがいささか遅い気もしますが、
適切な主張であることに変わりはありません。

特に、中国の領土的現状を変える主張には、断固として厳しく対応していくべきでしょう。南シナ海での「9点線」
のような主張は全く認められないこと、それに基づく領土主張は拡張主義であること、これには必要に応じて対抗
することを鮮明にすべきです。中国の拡張主義への生ぬるい対応は将来に禍根を残します。「食欲は食事の途中で
増進する」と言われる通り、中国の拡張主義は早い段階で阻止する必要があります。国際規範は、中国がそれを
守るようにこちらが誘導すべきものではなく、中国がそれを守るべきものです。

台頭する中国にどう向き合うかは難しい問題ですが、国際法に基づかない一方的な領土主張、紛争を平和的にでは
なく力で解決しようとする姿勢にどう対応するかは、それほど難しい問題ではありません。明確に反対すべきです。
米中戦略経済対話が良い機会でしたが、「米国は領有権については特定の立場を取らないが、一方的な行動は認めない」
との、従来の建前論を繰り返しただけで、十分だったとは言えません。

中国のRIMPAC参加について、米国は取り込み政策の如く言いますが、中国はその実力が認められた成果だと報じています。
認識のギャップが米中間にあります。中国は、RIMPACに情報収集船を派遣し、情報収集活動を行うという背信行為を行い、
問題となりました。取り込み政策として役に立たなかったことは明らかです。

なお、尖閣について、米国が領有権については中立の立場を取るというのは、理解しがたいことです。カイロ宣言で、
日本が中国から窃取した地域とされた、例えば、台湾などは中国に返すことになっていますが、米国は、尖閣がカイロ
宣言の対象ではないから、沖縄とともに施政していたのです。これは、幅広く知られるべき、歴史的事実です。(了)

3 :名無しさん@13周年:2014/08/19(火) 15:10:02.12 ID:kT/yPhxPA
そりゃ当然だ。

4 :名無しさん@13周年:2014/08/19(火) 16:03:03.59 ID:oTWYT2/Tb
法を守るっつー意識が頭っからない人たちだしね
そりゃムリでしょw

5 :名無しさん@13周年:2014/08/19(火) 17:29:10.10 ID:OjexvAE5F
>徐々に温度の上がるつぼの中の蛙のように、気がついたときにはどうしようもなくなる。
と、わかっていながら、
>米国は、中国とのパートナーシップ形成に努め、関与をし続けるべきである。
米国の弱気、弱点を露呈している。

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