【東京】足立区委託は「偽装請負」...労働局が是正指導 [14/07/17]

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足立区委託は「偽装請負」　労働局が是正指導
【東京新聞】2014年7月17日朝刊

東京都足立区の戸籍窓口業務を受託した民間会社の社員が、発注元の区の指示で働く「偽装請負」の状態に
あるとして、厚生労働省東京労働局が区に是正指導していたことが分かった。区は十六日に会見し、
労働者派遣法に違反する偽装請負を認めたが、是正した上で今後も民間委託を継続する方針。

労働局や区によると、窓口業務を受託している富士ゼロックスシステムサービス(千代田区)の
現場責任者に対し、区の戸籍住民課の職員が、事務手続きなどについて問い合わせを受けた際、指示を
していた。

同法では、業務の指揮命令は請負業者の現場責任者が行い、区側は現場責任者と調整しかできない。しかし、
こうした対応が頻繁に行われていたことなどから、労働局は調整ではなく、事実上の指揮命令に当たると
判断したという。

区は一月から、富士ゼロックスシステムサービスに委託していた。東京労働局は四月に現地調査し、今月
十五日付で区に是正指導した。区が期日の八月二十日までに是正しない場合、行政処分や勧告の対象になる
こともある。

区は正規職員を生活困窮者対策などに充てたい考えで、外部委託の方針は変えず、期限までに業者側と
協議する。現在、区職員が行っている国民健康保険や介護保険の業務なども、順次外部委託する方針。

足立区の民間委託をめぐっては、法務省東京法務局が今年三月、「判断業務を業者に行わせた」として
業務手順の見直しを求め、区が改善。今月初めには、委託に反対する区民らが署名三千八百四十人分を添えて
撤回を区に求めていた。

ソース: http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014071702000158.html