【企業】ジャパネットの高田社長「長くてあと２年で社長辞めます」新たに宣言

幽斎 ★＠＼(^o^)／

あと長くて2年で「社長、辞めます」「市場消滅からの復活」の舞台裏　第1回
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140603/266133/?P=1

「過去最高益を更新できなければ、社長を辞めます」――。2012年12月、通信販売大手、
ジャパネットたかたの高田明社長はこう宣言して周囲を驚かせる。主力商品だった
テレビの売り上げが95％減とほぼ消滅する中、高田社長は社員をどう鼓舞し、業績を立て直したのか。

高田：ジャパネットたかたは1986年の創立以来、おかげさまで右肩上がりの成長を続けてきましたが、
2011年、12年は2期連続の減収減益となりました。12年12月期の売上高は1170億円で、経常利益は73億円。
過去最高を記録した10年12月期に比べて、売り上げは3割以上、利益は5割近くも落ち込みました。
　こうした結果になった最大の要因は、テレビの販売不振です。家電エコポイント制度が終了し、
地上デジタル放送に完全移行した11年７月から状況が一変。テレビがぱたりと売れなくなったのです。
特需の反動はある程度予想していたものの、正直ここまでひどいとは思っていませんでした。
テレビの販売額はピーク時の5％程度にまで激減しました。ジャパネットの場合、
テレビの売り上げがかなりの割合を占めていましたから大変な打撃です。私は、急いで別の商材で埋めなければ、
会社の存続さえ問われるという危機感を抱いていました。
　そんなとき、ひらめいたのです。「13年に過去最高益を更新できなければ、社長を辞めよう」と。
前々から考えていたわけではありません。12年の秋、あるメディアの取材の席上で、ぱっと思い付いて言っちゃった。
（業績中略）

－その象徴が、12年夏に東京・六本木に構えた東京オフィスですね。
高田：東京オフィスは若手を中心に運営させ、私は直接関与しませんでした。
あえて長崎・佐世保にいる私から物理的な距離を置き、完全な自立を促したわけです。
東京オフィスのメンバーは（長男の旭人＝あきと）副社長以下、本当によく頑張ってくれました。
13年の過去最高益に大きく貢献した布団クリーナーの「レイコップ」も彼らが開花させた商品です。
1商品を1日限り、お値打ち価格で徹底的に売る「チャレンジデー」というイベントを始めたのも副社長を中心としたメンバー。
そもそも私はこの企画に反対だったのですが、それを押し切って実現し成功させた。現場が「これをやりたい」
と私にぶつかってくるようになったのは、13年の大きな収穫です。
　人間65歳にもなると、過去の経験などに縛られている部分がたくさんある。そうならないように気を付けているつもりでも、
知らず知らずのうちに「これは無理だろう」と思っているときがあります。
　だから、突き放して良かった。彼らのガッツを解き放ったことでヒット商品が生まれ、面白いイベントを打ち出せたのだと思います

－高田社長自身は、なぜ過去最高益という高いハードルを超えられたと思いますか
高田：今、振り返ると、今回の試みが成功したのは、「過去最高益を更新する」という目標設定にカギがあったと思います。
　社員にとって目標が絶妙だったのでしょう。前年の2倍の利益と考えれば、「とてつもない」と思うもの。
反面、テレビという大きな商材があったとはいえ、一度は達成した実績でもある。考えてみればテレビが売れなくなっただけだから、
それに代わる商材を探せばいい。社員もいつからかそういう発想に変わったのでしょう。
　その意味では、目標をもうちょっと上げても良かったのかもしれません（笑）。自画自賛になりますが、
「社長を辞める」という宣言はインパクトがあったのでしょう。今年もまた辞めるって言えばよかった（笑）。

－高田社長にとって、13年はどんな1年でしたか。
高田：しんどいと思うことはあまりなかったですね。「仕事を休まない」と宣言していたので、
13年は本当に働きました。私は佐世保で地上波放送を全面的に仕切っていましたから、テレビ通販番組に出ずっぱり。
土日でも生放送があれば出演しました。もしかしたらこの歳になって一番忙しかったかもしれません。ちょっと出過ぎだったかな（笑）。

－毎年12月に開催している「大望年会」で、「社長を務めるのは長くて2年」と宣言されました。
トップに一番大事なことは何かと言えば、私は引き際だと思っています。私は今、65歳です。今も気力十分ですが、
走りながらバトンタッチするのが一番いい。社員には長くてあと2年、私から学べることがあればどんどん吸収して、前へ前へと進んでほしい。

「高田社長だから買う」から「ジャパネットだから買う」に・・・（サイトで続き）