【科学】スパコン「京」で２０万戸１軒ずつ倒壊予測算出　東海地震想定

野良ハムスター ★＠＼(^o^)／

山梨大と東京大地震研究所が今年度から、スーパーコンピューター（スパコン）「京けい」を利用し、
東海地震発生時の甲府盆地内の建物の詳細な被害想定を行う研究を始めた。

地質や地下水の分布などの情報を基に、盆地内にある２０万戸の建物１軒ずつの倒壊予測などを算出。
１軒ごとの被害予測は県内では初めてといい、山梨大は「より有効な防災計画の策定につながる」としている。

研究を行うのは、山梨大地域防災・マネジメント研究センター長の鈴木猛康教授（地震工学）ら。県によると、
現在公表されている東海地震発生時の県内の被害予測（２００５年）では、県全体で３万８０００棟が倒壊するとされる。
だが、この予測は、阪神大震災など過去の地震時の倒壊率を基に出されたもので、「盆地の地形では、
地震のエネルギーが増幅することもあり、現在の予測は実態とは離れている可能性がある」（鈴木教授）という。

そこで鈴木教授らは、盆地内の地下水の分布や地質、地層の状況のほか、建物ごとの築年数や材料などの情報を集め、
どの建物がどの程度揺れ、倒壊するのかの詳細な予測を行うことにした。建物の倒壊状況のほか、水道管や鉄道、
道路などの被害予測も検討している。スパコンのソフトウェア開発は東大のグループが担当。同様の共同研究は、
東京や新潟、兵庫、香川、高知でも行われるという。

鈴木教授らは２年後をめどに、詳細な予測結果を県や該当市町村に提供する。
各建物の倒壊予測を一般向けに公表するかどうかは「市町村の判断に任せる」としている。
鈴木教授は「地域内のどこでどの程度の被害を受けるかの詳細が分かれば、より具体的な対策が講じられる。
市町村の防災計画の改訂の際に役立ててもらえれば」と話している。

2014年05月01日 15時49分
http://www.yomiuri.co.jp/science/20140501-OYT1T50083.html

【科学】スパコン「京」で２０万戸１軒ずつ倒壊予測算出 東海地震想定

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