【大阪】カテーテル手術後,体内のワイヤ抜き忘れ…心臓貫通し患者(当時69)死亡･寝屋川生野病院　医師男(76)有罪判決･大阪地裁

つくび

https://news.ntv.co.jp/n/ytv/category/society/yt195ebdd64f164917ab7895e730b0eb9d
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　(前略)

2017年11月、大阪府寝屋川市の「寝屋川生野病院」で入院していた鈴木博さん
（当時69）は血管から栄養をとるためにカテーテルを挿入する手術を受けました。

ところが、カテーテルを誘導するためのワイヤが体内に放置され、約3か月後、転院した大阪市内の病院で
カテーテルを抜く手術を受けた際、放置されていたワイヤが心臓を貫通し、鈴木さんは死亡しました。

寝屋川生野病院でカテーテル手術を行った医師の鎌田振吉被告（76）は、手術でワイヤを取り除く注意義務を
怠り放置したとして、業務上過失致死の疑いで2019年に書類送検され、2021年に在宅起訴されました。

これまでの裁判で、鎌田被告は、「ワイヤが体内に残っていたからといって、直ちに死につながるわけではなく、
死亡との因果関係があるとは言えない。転院した病院でカテーテルを抜く手術の際に、ワイヤが引っかかっているにも
かかわらずカテーテルを強く引っ張ったことで心室壁を損傷した」などと起訴内容を否認し、無罪を主張していました。

一方、検察側は「放置されたワイヤが心臓の拍動によって心室壁を繰り返しこすったことで心室壁が薄くなり、
体内からワイヤを取り除く手術の際にワイヤが心臓を貫通したのが死亡の原因。手術後8回にわたり撮影した
レントゲン写真にはワイヤの影が映っていたのに、それも見落とした」などと指摘し、禁錮2年を求刑していました。

15日の判決で大阪地裁は、「レントゲンで陰影を確認し、ワイヤが体内に残っていた可能性を認識していたのに
その原因を特定せずに放置した」と指摘し、鈴木さんの死亡原因がワイヤの抜き忘れであると認定した上で、
「抜去の方法が限られるようになった結果は重大」として、鎌田被告に禁錮1年・執行猶予3年を言い渡しました。

【大阪】カテーテル手術後,体内のワイヤ抜き忘れ…心臓貫通し患者(当時69)死亡･寝屋川生野病院 医師男(76)有罪判決･大阪地裁

【大阪】カテーテル手術後,体内のワイヤ抜き忘れ…心臓貫通し患者(当時69)死亡･寝屋川生野病院　医師男(76)有罪判決･大阪地裁