【新型コロナウイルス】官邸暴走　全国小中高　3・2“強制終了”…首相が突然の要請、現場は大混乱「学校のことを何も考えていない」　卒業式中止に現実味

擬古牛φ ★

★全国小中高　3・2“強制終了”…首相が突然の要請、現場は大混乱「学校のことを何も考えていない」

[ 2020年2月28日 05:30 ]

　新型コロナウイルスの拡大が子供たちの門出にも暗い影を落とす。
安倍晋三首相が27日、3月2日から全国の小中高校や特別支援学校への臨時休校を突然要請した。
「前代未聞」「仕事を休んで子供の面倒を見ないと」。寝耳に水の教育現場や保護者は大慌て。
シーズンが本格化する卒業式はどうなるのか。
感染拡大が終息の気配を見せないまま、列島は異例の春を迎えることになった。

　後手後手の対応で感染拡大を招いた安倍政権。
政府の要請による全国一斉休校は前代未聞で、その場当たり的な対応に教育現場は大混乱だ。

　安倍首相は午後6時半ごろ、政府の対策本部で臨時休校を要請すると表明した。
「多くの子供や教員が日常的に長時間集まることによる感染リスクに備える観点からだ」と説明し
「何より子供たちの健康、安全を第一に考えた」と強調。期間については、3月2日から春休みに入るまでとした。

　突然の発表は文部科学省にとっては官邸サイドの暴走だった。
事前に一斉休校の打診は受けていたが、実施困難との考えを伝えていた。風向きが変わったのは27日昼ごろ。
官邸から実施するとの意向が伝えられ、大わらわで準備が始まった。
幹部の一人はニュース速報に「信じられない。学校のことを何も考えていない」と頭を抱えた。

　休校で懸念されるのが生徒の学習の遅れだ。
学習指導要領が定める年間に必要な授業内容が終わっておらず、年度末のため、休み明けの繰り越しができない。
「テストもできず、どうやって成績を付けるのか」と憤る教員も。

　文科省の2018年の調べによると、全国の小学校は1万9892校、中学校は1万270校、高校は4897校で合計3万5059校。

　入試と卒業式はどうなるのか。
安倍首相は実施する場合は感染防止の措置を講じ、必要最小限の人数に限って開催するなど万全の対応を取るよう求めた。
だが、卒業式は中止も現実味を帯びる。

　安倍首相の前日のイベント中止要請に続く暴走の背景にあるのは焦りだ。
中国湖北省に滞在歴のある外国人の日本への渡航を制限する方針を示したのは先月31日。
同23日に武漢市が“封鎖”されてから1週間以上経過しており最初の一手で既に誤っていた。
その後、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で感染者が見つかった際にも、
乗客の下船が遅れて結果的に感染者が増加するなどのずさんな対応が目立ち内閣支持率が大きく下落。
この数字が首相の場当たり的対応の引き金となった。

　一方、影響が懸念されるのが第92回選抜高校野球大会（3月19日から13日間、甲子園）だ。
日本高野連の小倉好正事務局長は「情報収集を進めている。現状では情報収集にも時間がかかっている」と話した。
現時点では予定通り開催する方針に変更はなく、従来通り3月4日の選抜運営委員会で具体策を話し合う方針だ。

スポニチ　https://www.sponichi.co.jp/society/news/2020/02/28/kiji/20200228s00042000069000c.html

【新型コロナウイルス】 官邸暴走 全国小中高 3・2“強制終了”…首相が突然の要請、現場は大混乱「学校のことを何も考えていない」 卒業式中止に現実味

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