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【衆院選】 自民党も公明党も「勝利した」とはいえない 自民党に勝利を与えた希望の党、敗因は「存在の軽さ」 

2 :擬古牛φ ★:2017/10/25(水) 10:13:55.79 ID:???
>>1の続き

●希望の党自体の「存在の軽さ」が災いした

 政策にしろ何にせよ、自民党は基本的には議論し、積み上げていくという手法を取ってきた。
そうしたことが、具体的内容の賛否は別として、街頭演説には滲み出ていた。

 北朝鮮問題で有権者を煽ったといった批判はあるものの、希望の党の「古い」と「新しい」や、
「しがらみ」云々のように議論を単純化することなく、比較的丁寧に説明しようとする姿勢に、
希望の党との比較においては「責任政党」を感じる有権者も少なくなかったのではないか。
それには急揃えで“付け焼き刃”の希望の党は太刀打ちできるはずがなく、結果的に自民党にとって幸いしたのだろう。

 小池代表は、今回の希望の党の惨敗は「自らの発言やおごりがその原因である」としていたが、
それよりも、以上のような希望の党自体の、ある意味で「存在の軽さ」が災いしたと考え、総括した方がいいのではないか。

「政治は子どもの遊び場ではない」というハンナ・アーレントの言葉があるが、
希望の党の結党、候補者の擁立、政策づくり、そして選挙戦、それら全てにそっくりそのまま当てはまるように思う。

 希望の党という「子どもの遊び」に振り回され、それに嫌気がさした有権者の票が自民党に流れて自民党に有利に働き、
また立憲民主党の票を上積みすることにつながったと言うこともできるだろう。

●自民党も公明党も「勝利した」とはいえない

 さて、その勝ちを与えてもらった自民党、「勝てば官軍」とは言うけれど、果たして諸手を挙げて喜べる、
勝利に酔いしれることができる状況だろうか?

 そもそも勝利したとは言っても選挙前の議席数とほとんど変わらず、現状維持といった方がいいような状態
(定数削減を無視して前回の結果と単純比較すると、自民党の議席は微減)。


 しかも、落選した前職も少なくなく、当選した議員でも前回の小選挙区当選に対して
今回はなんとか比例復活という議員もまたしかり。
議席は確保したものの、自民党にとっては厳しい選挙であったと考えた方がいいように思う。
また、議席数が変わらないというのであれば、「何のために解散総選挙をやったのか?」という
声が出てきてもおかしくはなく、既に関係者からはそうした声は聞かれていた。

 連立の相手である公明党については、議席を減らしたのみならず、前回は完勝した小選挙区で議席を失っている。
単刀直入に言って、公明党は負けたわけである。

 この結果を受けて与党、特に自民党内でどんな動きが起きてくるのか。
特に今回の選挙結果は派閥のパワーバランスに微妙な変化をもたらしたことには要注目である。

●ブレのない姿勢で支持を集めた立憲民主党

 一方、立憲民主党、選挙前の議席から大幅に伸ばし、55議席を確保して野党第一党に躍り出た。

 例えば、岐阜、静岡、愛知、三重の東海ブロックでは、小選挙区と比例代表を含めて立憲民主党は完勝、
東京ブロックでは前回の選挙で落選した候補や比例復活だった候補の小選挙区当選も見られる等、
数は少ないながらも、まさに大躍進と評されるにふさわしい結果となった。

 不用意かつ優柔不断な前原代表による民進党の希望の党への合流と、小池代表の排除の理論に対抗すべく、
民進党代表選の時と一貫性のある主張と哲学で枝野氏が立ち上げた立憲民主党。
そのブレない姿勢と、民進党の事実上の消滅により投票先に困っていた有権者の多くの支持を集めることになった。

 冒頭で述べた希望への逆風が自民への追い風となっていることに、
危機感を覚えた反自民票が立憲民主党を押し上げたと考えることもできよう。
立憲民主党は、結果として、民進党純粋系とでも言える勢力が残り、
民進党軸なし・日和見系がごそっと抜けたことで、気兼ねなく戦えたとも言えよう。

 その点では、民進党内でくすぶっていた内輪揉めが表面化・外部化したことで、
無用の叩き合いや足の引っ張り合いをせずに済み、それが躍進を後押しする結果になったと見ることもできよう。

続く

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