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【アニメ】「諸悪の根源は製作委員会」ってホント? アニメ制作における委員会の役割を制作会社と日本動画協会に聞いた

11 :モチモチの木φ ★:2017/06/25(日) 17:19:07.95 ID:???
>>10から続き)
■アニメーターの待遇

――よくアニメーターなどから「賃金が低い」という意見があがりますが、制作費のうち何割程度がアニメーターに渡るのでしょうか

制作会社A氏:作品にもよるので何割と言い切るのは難しいですが、アニメーターだけに限定すると微々たるものになってしまいます。
最近のアニメ作品は視聴者が求めるクオリティーがあがってきているため、関わる人数や手間が増えて
外注費(シナリオ・脚本・絵コンテ・演出・監督・原画・動画・仕上げ・CGなど)を積み重ねると1000万円なんてあっという間になくなってしまいます。
また、制作会社はスタジオを維持するための家賃・人件費・水道光熱費などもかかりますし、制作進行が乗る車や交通事故の保険だってコストです。
関わる人と手間は増えているのに、制作費は手塚治虫先生の時代からあまり増えていないため、制作会社の利益が年々減っていっている状況です。


――先ほど制作会社は出資せず制作受託だけしていればリスクがないというお話も出ていましたが

制作会社A氏:先ほどは、理屈上「制作会社は出資せず制作受託だけしていればリスクがない」と話しましたが、
現状リスクがないはずの制作受託が赤字になることが多くなってきています。
制作行程が複雑化する分、スケジュールや予算の管理が難しくなっている一方で、制作会社は“納品義務”を負っているため、
赤字を出したとしても期日までには納品しなくてはいけません。
帝国データバンクの調査ではアニメ制作会社の4社に1社が赤字に陥っているとのことです。
制作会社がグッズ出したりし始めているのは、制作費以外の利益を獲得する動きなのです。


――ネットでは「スポンサーがアニメ制作会社がもうけることを嫌う。そのためもうけすぎないようにグッズの出荷調整を行っている」という情報もありましたが

制作会社A氏:それも勘違いかと思います。制作委員会の商品化窓口権を獲得した会社の主要な業務として「適切なライセンス管理」というものがあります。
これは前述したように、グッズのライセンス商品数があまりに増えすぎて市場に在庫が余り過ぎたり、
グッズがあまりに大量に発売されずぎて消費者の負担になりすぎることを管理・調整していくのです。
おそらく、そのような調整が行われていることを誤解されたのかと思います。
何しろグッズ販売されればロイヤリティーが委員会に入るわけで、自社がもうかることをわざわざ止めるのはなにか理由があると思います。
>>12へ続く)

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