【社会】ヤフー検索の逮捕歴、違法性なし　京都地裁が請求棄却

くだんφ ★

　インターネット検索サイト「ヤフー・ジャパン」で氏名を入力すると逮捕歴が明らかになり、
名誉を傷つけられているとして、京都市の４０代男性がサイトを運営する「ヤフー」（東京都）に
逮捕歴に関する検索結果を表示しないよう求めた訴訟の判決が７日、京都地裁であった。
栂村明剛裁判長は名誉毀損（きそん）に該当しないと判断し、現時点では違法性はないとして請求を棄却した。

　判決などによると、男性は２０１２年冬、京都府迷惑行為防止条例違反容疑で逮捕された。
男性の氏名を入力すると現在も検索結果表示で報道機関の記事を転載したサイトのアドレスと容疑の内容に関する
記事の冒頭部分が掲載され、男性に逮捕歴があることが分かる。

　栂村裁判長は、表示される内容は氏名を含むウェブサイトの存在を示しているにすぎず、自ら逮捕の事実は
示してはいないと指摘した。仮に逮捕の事実を示すとしても犯行形態への社会的関心が高く、逮捕から
約１年半の現時点では表示しても違法とはならない「公共の利害に関する事実」に該当する、と結論付けた。

　男性の代理人弁護士は「ネット社会の進展で以前にはない社会的制裁が生じている現状を判決は考慮していない」と批判し、
控訴する意向を示した。

　ヤフー広報室は「事案に応じ表示するか否か、内容をどうするかを全体的に考えていくことが重要」とした上で
「当社の主張が裁判所に理解されたものと考える」とコメントした。

http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20140807000138

【社会】ヤフー検索の逮捕歴、違法性なし 京都地裁が請求棄却

【社会】ヤフー検索の逮捕歴、違法性なし　京都地裁が請求棄却