【社会】海外メディアも注目　切ってみるまで分からない　作って楽しいアートな巻き寿司［07/30］

依頼＠ちゅら猫φ ★

★切ってみるまで分からない　作って楽しいアートな巻き寿司
2014.7.30 10:00

■海外メディアも注目「ご飯版レンブラント」
日本人にとって、もっとも身近な食材、ご飯とのりで作るアートが注目を集めている。
東西の名画や彫刻からオリジナルまで、見ているだけで楽しくなる作品を手がけるのは、
巻きずしアーティストの「たまちゃん」こと清田貴代さん。「食べられるアート」は、
海外にも紹介され、反響を呼んでいる。（戸谷真美）

■食べるピカソの女
ピカソの円熟期の名作、「ドラ・マールの肖像」からヒントを得た巻きずしアート「ピカソの女」。
青い髪の描写や赤い爪はもちろん、正面にも、横顔にも見えるキュービスムの技法も再現。重要文化財
「宝誌和尚立像」をモデルにした作品では、顔が割れて阿弥陀如来がのぞく様子が見事に表現されている。

清田さんはセツ・モードセミナー卒業後、フリーのイラストレーターとして雑誌や広告などで活躍。
平成１７年から、すしの具材を組み合わせ断面で絵柄を表現する、巻きずしアーティストとして活動を始めた。
「新しい表現を探していて、身近すぎて目につかなかったおコメやのりを素材に創作したら面白いんじゃないかと考えた」

「細工ずし」や「飾りずし」と呼ばれるすしは、江戸前ずしや房総地域の郷土料理などにあるが、
技術を習ったことはないという。

オリジナル作品では、お辞儀をして名刺交換するビジネスマンを表現した「ジャパニーズ・サラリーマン」
をはじめ、１本の巻きずしを切っていくと、色や絵柄が変わってストーリーが紡ぎ出されるものも多い。
完成まで５時間以上かかることもあるが、「実際に切ってみるまで絵柄がどうなっているかは分からない。
想像した通りにできているとうれしいし、毎回新鮮な驚きがあります」。

■ワークショップも
清田さんは、ものづくりの楽しさや日本の食文化を知ってもらうことを目的に、ワークショップも積極的に開いている。

７月上旬、東京都内で開かれたワークショップには女性１５人が参加。のりと２色のご飯、サラミを使って
ドクロの巻きずしを作った。アドバイスを受けながら全員が何とか完成させ、包丁を入れるとあちこちから歓声が上がった。

東京に住んで６年というトルコ出身のフェイザ・セイフィさん（２８）は「難しい。こんなに手間がかかる
なんて思わなかったけれど、切ったときはすごく楽しかった」、田村優子さん（４０）も「大人になると、
どきどきして何かを作る経験は味わえない。自分の意外な面も発見できました」と笑顔で話した。

「雑にやったらそれだけのものしかできないとか、失敗したように見えても途中からカバーできる…人生と
似ているかもしれません（笑）。巻きずしが、それぞれの個性を表現するきっかけになれば」と清田さんは言う。

今年３月には初の著書『スマイリングスシロール　たまちゃんのにっこり寿司』（リトルモア）を刊行。
ロイター通信や英ＢＢＣなど海外メディアからも注目を集め、英紙デーリー・メール（電子版）は
「ご飯版レンブラント」と絶賛した。

清田さんは「食事など人の営みをテーマに、だれも見たことのない面白い作品を作りたい」と、
今後も東京や仙台でワークショップを開く予定だ。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/140730/art14073010000002-n1.htm
ワークショップで作った「ドクロ」
http://sankei.jp.msn.com/images/news/140730/art14073010000002-p1.jpg
「ピカソの女」cＴａｍａ－ｃｈａｎ
http://sankei.jp.msn.com/images/news/140730/art14073010000002-p2.jpg
「ジャパニーズ・サラリーマン」
http://sankei.jp.msn.com/images/news/140730/art14073010000002-p3.jpg

【社会】海外メディアも注目 切ってみるまで分からない 作って楽しいアートな巻き寿司 ［07/30］

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