【ブラジル】公共交通機関運賃値下げ１周年記念でサンパウロ市で大規模破壊行為　火炎瓶やゴミ箱等で教会、銀行、自動車販売店等襲撃

★サンパウロ市で大規模破壊行為市民に不安与えた抗議デモ 14/06/23 (10:24)
運賃値下げ１周年を記念

サンパウロ市で19日夕方から夜にかけて再び抗議デモが活発化した。中心となってデモを決行した
「パッセ・リブレ運動（ＭＰＬ）」に覆面デモ団体の「ブラック・ブロック」が加わり、警察が離れた位置から
監視する中で破壊活動が行われ、自動車販売店が壊滅的な被害を受けた。そのほか、路上のごみが燃やされたり
大通りが封鎖されるなど市民生活に大きな不安を与えた。20日付の伯メディア（ウェブ版）が報じた。

ＭＰＬのデモ隊は午後３時にパウリスタ大通りのシクリスタ広場に集合した。主な目的は公共交通機関の運賃無料化のほか、
違法ストライキを理由に解雇されたメトロ従業員42人の再雇用に対する要求だったという。また19日を選んだ理由として、
サンパウロ市の地下鉄（メトロ）の運賃値下げ１周年記念を挙げている。

シクリスタ広場からマルジナル・ピニェイロスへ向けて行進を開始したデモ隊は途中、レボウサス大通りの両方面の
車線を完全に封鎖した。このため、大通りに入ろうとした多くの車は進行方向の反対方向への方向転換を余儀なくされた。

大規模となった今回の破壊行為は、運賃値下げ１周年の祝賀会を終えた直後に開始され、午後５時近くになるとブラック
・ブロックの一部が、レボウサス大通りとブラジル大通りの交差点付近で少なくとも４軒の銀行支店への破壊行為を開始し、
ガゼッタ局の報道車の窓もたたき割られた。

さらに、午後６時10分ごろにマルジナル・ピニェイロスに到着した同団体はカステロ・ブランコ方面への高速道路と車道を
共に封鎖した。一方、ＭＰＬは段ボールで作った駅の改札機を燃やして運賃無料化を訴えた。

続いて大半の参加者がグループを離れ始めた同７時ごろ、残ったメンバーが木材や金属片のほか自動車販売店から持ち出した
タイヤを積んでマルジナル・ピニェイロスの封鎖を継続した。

今回最も被害が大きかったのはメルセデス・ベンツなど高級車を扱う「カルタビアノ自動車販売店」で、店内の全車両が破壊
されている。同販売店はリフォーム工事を終えたばかりで、運び出されたコンクリート片がコンテナに大量に入れられており、
ブラック・ブロックはこれらを破壊行為の際に使ったとみられる。同店の被害額は推定２００万レアル。

さらに周辺ではごみ箱や路上のごみ袋に火が放たれたほか、ノッサ・セニョーラ・デ・モンテ・セラット教会に石や取り外された
ごみ箱が投げつけられ、イタウ銀行がレンタル用に駐輪していた自転車も破壊された。しかし、今回は作戦を変更したという
機動隊がデモ隊へ接近したのは大半の破壊行為が終了した午後７時15分ごろで、火炎瓶が投げ付けられるとガス弾を発射して
鎮圧にあたった。

http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/17978/cat/1　

【ブラジル】公共交通機関運賃値下げ１周年記念でサンパウロ市で大規模破壊行為 火炎瓶やゴミ箱等で教会、銀行、自動車販売店等襲撃

【ブラジル】公共交通機関運賃値下げ１周年記念でサンパウロ市で大規模破壊行為　火炎瓶やゴミ箱等で教会、銀行、自動車販売店等襲撃