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--佛教論議の伽藍スレ-- 第六巻

576 :宝珠真範@迦楼羅 ◆9XuF3XEACk :2020/04/11(土) 04:44:18 ID:Q5jjF0FC.net
 それからテーラワーダの残念なところは、今でも大乗からの根強い批判が続いているように非常に保守的で閉鎖性が強いことです。人生そ
のものを業に拠り転生しただけの苦の世界と見なす傾向があり、中には早い死すら望む者もいるくらいなので、人類社会を改善し、進歩向上
させようという意識が薄い。自業自得の考え方からか苦悩する大衆の救済にも積極性は弱い(逆に以前まで、差別扱いする事実すらあり)。そ
して同じく、南伝仏教のみが唯一の真理だと見なして、他派およびその他すべての宗教に対して強く否定的であるために、彼ら他の宗教者と
共に手を携えて世界平和に繋がる活動に参加しようとすることもない。
 テーラワーダの基本的な考え方としては、世界平和にはブッダの智慧が必要であり、一人一人の内的な自覚(ブッダの教えの実践)がなけれ
ばならないものとする。そのこと自体は確かに正しいけれども、しかし、それ故に、直接的な外的平和活動や救済行為に対する意識は乏しい
(もしも、この私の理解が古い偏見であって現在はそうではない。という場合には是非、正しい情報を教えてください!)。

 それに対して大乗においては元々、“慈悲の実践と菩薩道”という理念がしっかりと根底にあるので、平和活動や救済活動への想いに事欠く
ことはない。日本仏教の総本山である比叡山宗教サミット(全世界のあらゆる宗教指導者が集って平和を祈る式典を毎年開催)、1989年にノー
ベル平和賞を受賞したダライ・ラマ14世(「世界平和のためには、人は自分で考え自分で行動しなければならない。神仏への祈りで実現する
ものではない」と説く)、『アーユス仏教国際協力ネットワーク』(「気持ちはあっては僧侶が自ら現地に入ってもなかなか力になれないことを
痛感した」として、各専門NGOを支援するといった方向性を選択した超派団体)や、そして、宗旨宗派の各々それぞれにおいて熱心に取り組む
ところも少なくない。

 尚、「空」であるとか“非実在”とか、その他いかなることを理由にしようとも、人類社会の平和と進歩向上についての活動を無意味無価値
だとする一部の仏教者(出家在家を問わず)などはまったくの問題外です!!

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