電磁波犯罪の仕組み

>>256 つづき

Ⅹ マイクロ波に対する反応における細胞間相互作用

大腸菌細胞中のヌクレオシドの立体配座における51.755GHzの共鳴周波数の非熱マイクロ波の影響が、曝露中の細胞密度の依存性について分析されました[47]。細胞
密度が4×10^7から4×10^8cells/mlに一桁増加すると、マイクロ波の細胞毎正規化された効果は平均4.7±0.5倍増加しました。これらのデータは、曝露中の細胞間相互
作用に基づく、マイクロ波への細胞応答の協調的性質を示していました。この示唆は、マイクロ波への曝露後に観察された細胞の部分的同調性と一致していました。
51.755GHzの共鳴周波数におけるマイクロ波に対する細胞応答の協調的性質は、大腸菌細胞を用いた更なる研究において確認されました[30,37,48]。更に、細胞密度に関
する細胞毎正規化効果の依存性が、他のふたつの共鳴51.675GHzおよび51.688GHzについても確認されました。これらのデータは、非熱マイクロ波に対する大腸菌細胞の
共鳴応答の一般的な性質であることを示しました。4×10^8cells/mlの細胞密度において、平均細胞間距離は、大腸菌細胞の長さ寸法の10倍である約13μmでした[47,48]
。したがって、直接的な物理的接触は、細胞間相互作用に関与しているとは思われませんでした。