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【ブルームバーグ・日本担当コラム】長過ぎる日本のコロナ鎖国、世界で埋没の恐れ・・日本が何を待っているのか、もはや明確ではない [影のたけし軍団★]

1 :影のたけし軍団 ★:2022/04/06(水) 15:48:10.77 ID:NYqEA+Z39.net
コラムニスト:リーディー・ガロウド


19世紀の英国の作家オスカー・ワイルドは、「日本の全ては妄想にすぎない」との見方を示していた。

「そんな国や民族は存在しない」とワイルドは記している。ワイルドが言わんとしていたことは、
一般的に考えられている日本が、ほとんど外国人の想像の産物にすぎないということだ。

しかし、日本が2年間にわたり外国人観光客に対する入国制限を実施し、
国際的な重要性が低下しつつある今、ワイルドの言葉は現実に近づきつつある。

海外から日本の姿は見えなくなり、世界との重要なコミュニケーション手段の一つである観光が途絶えることで、存在が忘れ去られる恐れもある。
観光立国は、安倍晋三元首相の経済政策で唯一間違いなく成功といえる施策だった。

日本は2003年時点では外国人旅行者数わずか500万人の観光後進国だったが、19年にその数は3000万人余りに増加した。

これによって投資を引き付ける観光のサイクルが定着し、それがさらに多くの観光客を呼び込んだ。
東京五輪の開催が最初に予定されていた20年には約4000万人の外国人旅行者が見込まれていたものの、
新型コロナウイルス感染拡大に伴う入国制限のため400万人程度にとどまった。東京五輪は21年に国内の観客も入れずに実施された。

遅まきながら日本は最近になって、留学生や長期労働者の受け入れを再開したが、観光客に対しては引き続き門戸を閉ざしている。
隣国の韓国はワクチン接種済みの旅行者の受け入れを再開しているほか、「要塞(ようさい)」と呼ばれるニュージーランドでさえ受け入れ再開の用意がある。

しかし、岸田文雄首相はまだ観光客の受け入れ再開の可能性がある日程さえ説明していない。

日本の慎重なコロナ対策の正しさは立証されており、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)開始後2年間での死者数は、米国の3月単月の死者数を下回っている。
しかし、日本が今や何を待っているのかはもはや明確ではない。

国民のワクチン接種は十分に進んでおり、65歳以上の8割余りが3回目接種を受けている。外国からの脅威を防ごうとしているわけではないだろう。
中国とは異なり、日本は「ゼロコロナ」政策を追求しようとはしておらず、現在の1日当たりの新規感染者数は約4万人だ。

日本はいわば馬が逃げ出した後も厩舎(きゅうしゃ)の戸を長期間閉め続けているようなものだ。
アルファ株やデルタ株、オミクロン株はいずれも、外国人観光客を受け入れていないにもかかわらず感染が拡大した。
日本の水際対策は完全なものではなく、オミクロン株については在日米軍が日本での感染源だと非難する人もいる。

入国制限が続く理由の1つは、効果的かどうかにかかわらず受けが良いためだ。
NHKの世論調査では、水際対策をもっと緩和すべきだとの回答は3分の1未満にとどまった。

岸田首相は世論調査に敏感で、夏の参院選を意識している。しかし、入国制限の継続による利点には疑問が残る。

世界がまだワクチン接種で感染拡大を収束できると期待していた1年前には、待つことにメリットがあった。
しかし、今や新型コロナを完全に撲滅できないことは明らかだ。

ワクチン接種を完了した外国人旅行者、特に日本よりも人口当たりの感染者数が少ない国からの旅行者は、感染を拡大させるリスクはほとんどない。
どちらかといえば、こうした旅行者はマスク着用のような日本の常識的な対策を自国に持ち帰るかもしれない。

その一方でコストは増大している。企業の大部分は融資や政府の支援によって破綻せずにいるものの、
観光業界は持続的な成長のために海外からの資金が必要だ。東京五輪のために建設されたインフラは使用されないままだ。
日本の上場航空会社、鉄道会社、百貨店は大半が赤字となっている。


日本がワイルドが言うところの「芸術の見事な空想」のような存在になってしまう前に、これを是正する措置が必要だ。

(ガロウド・リーディー氏はブルームバーグ・ニュースの日本担当シニアエディターです。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-04-06/R9UUOST1UM0W01#:~:text=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3

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