【名古屋】髪がない子どもたちのカツラに…10歳男児が5年切らずに伸ばす 50cm超の髪へ遂にハサミ “ヘアドネーション”

ばーど ★

　切った髪の毛を病気などで髪がない子どもたちのカツラにしようという「ヘアドネーション」。この取り組みに加わったのは同世代の男の子でした。

　5年間一回も髪の毛を切らず、お尻まで伸びている男の子…。名古屋の小学校に通う伊藤寧玖くん、4年生です。

美容師：
「髪の毛切るのどれくらいぶりですか？」

伊藤くん：「5年ぶり…」

Q.（美容師に対して…）珍しいですか?

美容師：
「男の子で50cm超す子あんまりいないので。今一番長いところで58cmあります」

　病気などで髪がない子どもたちへ、切った髪をかつらにして寄付する「ヘアドネーション」。実は、子供向けのかつらが今、不足しているんです。

美容師：
「市場に出回ってるウイッグは、ほとんどが成人の方向けなんですね。お子さんにあわせた既製品のサイズがかなり少なくて」

　伊藤くんは、5年前からヘアドネーションにするために髪を伸ばし始めました。伸ばしている間にかなり苦労もあったようで…。

伊藤くん：
「髪を洗うこと(が大変だった)」

伊藤くんの母親：
「(髪を)乾かすのと、とかすのが、すぐ絡まっちゃうので大変でした。毎晩ね、けんかです」

　ついに、髪の毛を切ろうとしたところ…。

美容師さん：
「切ってみたくない？やってみよう、じゃあ」

　伊藤くん自ら髪にハサミを入れることに。自ら5年ぶりに髪を切りますが、悲しんでいるのは本人ではなく…。

伊藤くんの母親：
「すごい寂しいんですけど私、自分の髪の毛なくなるより、ショックです」

Q.切ってどうですか？

伊藤くん：「うれしい。(触ってみて)楽ちん、たぶん」

　切った髪の毛を手に持つ伊藤くん。今回、髪の毛を提供する団体で、現在カツラを待ち望んでいる子どもたちは265人。

　さらに一人のカツラを製作するまでに、30人分以上の髪の毛が必要。特に50センチ以上の髪が不足しているといいます。

　子供だけでなく、大人も髪の毛を提供できるヘアドネーション。

街の人：
「すごい良いことだと思うので、自分が提供できるのかとか、そういう手段とかは分からないので、広まればなとは思うんですけど」

別の街の人：
「いつも切ってるところでやってくれたりしたりしたら、行きやすいなとおもいます。(Q.もし美容師さんが言ったらやりますか?)全然(やります)、切る分には」

美容師：
「優しい気持ちを届けるお手伝いの間に入れるので、すごくやりがいがあっていいなと思うので、どんどん広がってくれるといいなと思います」

12/18(水) 19:38
東海テレビ
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