【酷】川口いじめ問題「自分のいじめ記録」がほとんど虚偽…元生徒が訂正要求　市教委は訂正決定するもその後取り消す

ガーディス ★

2018年9月29日(土)
　いじめを受けていた川口市立中学校の元男子生徒（１５）＝現在高校１年生＝が今年１月に市教委に対して情報開示した記録の訂正を要求した問題で、市教委は今月１１日付で「３月に行った訂正決定は取り消す、訂正はしない」とする決定通知書を元生徒に送付していたことが２８日、明らかになった。元生徒側は「訂正決定から６カ月もたって約束をほごにするのは納得できない」として、１４日付で情報公開・個人情報保護審査会に対し訂正を求める審査請求を行った。

　同審査は馬橋隆紀弁護士、飯塚肇弁護士、田村泰俊明治学院大学教授ら３氏による審査会が審議。市教委や元生徒側に口頭陳述を求めたり、必要な資料提出を求めることができる。

　この問題では、元生徒が今年１月に自分の記録の情報開示を市教委に請求し、同月に一部が開示されたが、元生徒側は「ほとんどが虚偽」として２月に訂正請求した。市教委は３月、「訂正する」との決定通知書を出したが、９月１１日付で「訂正決定は取り消す」と元生徒に改めて通知した。

　元生徒の母親は２８日、「訂正を求める根拠となる録音や書面があると市教委に伝えているが、聴いても見てももらえず半年放置され納得できない。法令や条例に従う姿勢が全く見られないことに怒りを感じる」と話した。

　市教委の岩田直代指導課長は同日、「市教委の記録自体を訂正するのではなく、元生徒側の記録を添付して一つの記録になると考えたが、行政管理課を通じた元生徒側との話し合いで、『それでは訂正にならない』との主張だったので、添付するのを諦めたという経緯だ」と訂正しない理由を説明した。

　情報公開・個人情報保護条例を担当する市行政管理課の大森馨課長は、市教委が元生徒の請求を６カ月も放置したことについて「条例の適切な運用がなされていなかったと言える。元生徒が法令に沿った手続きができるように対応していきたい」として、事実上、市教委の対応を同条例違反との見解を明らかにした。

　元生徒側は今年６月、市教委が責任ある対応を怠ったとして、市を相手取り、さいたま地裁に損害賠償を求めて提訴している。

http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/09/29/03_.html
川口市教委から届いた「不訂正決定通知書」の備考欄
http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/09/29/03.jpg

【酷】川口いじめ問題「自分のいじめ記録」がほとんど虚偽…元生徒が訂正要求 市教委は訂正決定するもその後取り消す

【酷】川口いじめ問題「自分のいじめ記録」がほとんど虚偽…元生徒が訂正要求　市教委は訂正決定するもその後取り消す