【社会】男性の死体遺棄容疑の母娘3人(全員無職)の刑事責任能力の有無を調べる鑑定を始める……被害者の退職金をめぐってトラブル

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横浜市神奈川区のマンションで７月１５日にこの部屋に住む男性の遺体が見つかり、死体遺棄容疑で、男性の妻と娘２人が逮捕された事件で、横浜地検が容疑者３人の精神状態を調べる鑑定留置を始めていたことが１日、捜査関係者への取材で分かった。期間は同月３１日から約４カ月間。地検は今後、犯行当時の精神状態を調べ、刑事責任能力の有無を判断する。

　神奈川県警神奈川署によると、遺体で見つかったのは、この部屋に住む無職、山内浩さん（６３）で、逮捕されたのは山内さんの妻、真里子容疑者（６０）、長女の桂容疑者（３４）、次女、優香容疑者（２９）＝いずれも無職＝の３人。

　捜査関係者によると、３人は当初、「何のことか分からない」などと供述していたが徐々に取り調べに応じるようになったといい、「お父さんが変わってしまった」などと話している一方、供述に整合性がとれない部分があることなどから、刑事責任能力の有無を調べるため鑑定留置に入ったという。

　事件は同月１４日、マンションの管理会社から「異臭がする」などと県警に通報があったことから発覚。翌１５日に死体遺棄容疑で捜索令状を取った同署員らが室内を捜索して遺体を発見し、同容疑で室内にいた３人を現行犯逮捕していた。

　同署によると、家族間で山内さんの退職金をめぐってトラブルになっていたといい、県警は山内さんが死亡に至った経緯などを詳しく調べている。

http://www.sankei.com/smp/affairs/news/170802/afr1708020019-s1.html