【経済】フリマアプリ売る？買う？急成長のワケ

スタス ★

　フリーマーケットのように個人で売買できる“フリマアプリ”の利用者が急増している。新生活がスタートするこの時期に利用者が増え、いらなくなったものをスマホで売って稼ぐことができるこのアプリ。なぜ市場が急成長しているのか？取材した。

■幅広い商品ジャンル

　いらないものを売ることができ、欲しいものを安く手に入れられるため、利用の広がりを見せるフリマアプリ。

　まず、フリマアプリではどんなものが売られているのか？アプリの画面を見てみると、レースのワンピースや赤ちゃん用の靴下、使いかけの化粧品に冷蔵庫やダイニングテーブルセットと、幅広いジャンルの物が売られている。

　街で利用者に話を聞いてみると、「服とか靴とか財布とか、結構身近な物を買ってる」「ハンドクリームとか、もらったもので全然自分で使わなかったので売っちゃいました。すぐ出品できるので、１分とかかからないでできるので楽かな」という声があがった。

　中にはこんな利用者も――

　「トータルの売り上げとしては、だいたい２０（万円）超えぐらいは売ってたかな」

■９割引きでゲット！

　実際どう使うのか、利用者に見せてもらった。普段から“フリマアプリ”をよく利用する篠崎愛さん。１年弱で、２００件も出品していた。篠崎さんはこう話す。

　「２万円ちょっとぐらいは（プラスに）。捨てるはずの物が小遣いになりました」

　一方、購入した物で一番お得だったという商品が、使いかけのアイシャドー。定価の約９割引きとなる６００円ほどで購入できたという。

■使い方は？

　４月から、篠崎さんは社会人となり新生活をスタートさせる。現在、引っ越し準備の真っ最中で、取材したこの日は洋服と本を出品するとのこと。

　まずは商品の写真撮影。撮った写真は商品の情報画面にアップする。

　「大体、全体像と柄が細かく見える部分と裏面と、あと、タグとかもブランド名が分かるように撮るようにしてます」

　そして、金額も設定。

　「今回は８００円で出そうかなと」

　その後、本２冊も１２００円で出品した。

　フリマアプリは、手軽に簡単にできることで人気だ。出品した商品に購入したい人から申請が来て、それを承認すれば取引が成立する。

　篠崎さんは、フリマアプリの醍醐味（だいごみ）をこう語る。

　「自分の使わなくなった物を気に入っていただけるとうれしいし、自分もその中で安い物を見つけてお得に買える喜びもあるので」

■男性のユーザーも増加

　最近は出品する物にも変化が見られる。

　フリマアプリの大手・メルカリでは、１日約１００万件の出品があるという。当初は、女性の洋服やベビー用品の出品が多かったそうだが、インテリアや、家具家電の量も増えてきているという。

　メルカリ・広報の大塚さんによると「最近では男性のユーザーの方も増えてきていて、ゴルフ用品などの取引も増えてきています」とのことだ。

　オフィスでは、利用者からの問い合わせへの対応や、出品された商品のチェックなどを行っていた。

■“独自の強み”で新規参入

　この急成長しているフリマアプリに参入する企業も。

　ブランド品など、中古品を中心に約１０万点の商品を扱うコメ兵。この秋、フリマアプリに参入することを決めた。その理由を、コメ兵の藤原執行役員がこう語る。

　「インターネットでほとんどの物が買える時代になってしまいましたので、フリマアプリを提供する事によって、リユースを広げることをやっていきたい」

　店舗に足を運ぶ客が減少するなか、売り上げ回復の起爆剤になるのか。出品した商品を鑑定するなど、独自の強みを生かしたサービスを展開していきたいとしている。

‪http://www.news24.jp/articles/2017/03/15/06356550.html‬

【経済】フリマアプリ 売る？買う？急成長のワケ

【経済】フリマアプリ売る？買う？急成長のワケ