【国際】バングラデシュ飲食店襲撃テロ、イスラム過激派支援疑いの立命大元准教授　息子の激変に戸惑う父「きっと戻ってくる」

ニカワ ★

バングラデシュ東部ナビーナガル近郊の村にある、立命館大元准教授のデブナット・サジト・チャンドラ氏の実家＝２３日（共同）
http://www.sankei.com/images/news/160731/wst1607310038-p1.jpg

　バングラデシュ飲食店襲撃テロ後、同国出身の立命館大（京都市）元准教授（３３）の失踪と過激派支援の疑いが明らかになった。夢を抱いて日本に留学した若者がなぜイスラム教に改宗し、過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）の思想に共鳴したのか。故郷の両親にとっても優秀だった息子の激変は謎のままで、戸惑いを隠せないでいる。

　緑の水田が広がる東部ナビーナガル近郊。小さな服屋を営むジョナルダン・デブナットさん（６０）の家に今年１月、警察の家宅捜索が入った。

　長男のデブナット・サジト・チャンドラ（イスラム名モハンマド・サイフラ・オザキ）元准教授のテロ関与が容疑だった。

　警察が去った後、携帯電話で「過激派に金を出しているのか」と尋ねると、元准教授は「貧しい人や孤児を助ける金だ」と否定したという。

　同国で少数派のヒンズー教徒の家庭。幼いときから成績優秀で、奨学金を得て２００２年、大分県別府市の立命館アジア太平洋大に入学し、同窓生の日本人と結婚した。

　０８年ごろ突然、イスラム教に改宗。その後、帰省したが、改宗の理由を説明しなかったという。

　元准教授は１２年に日本国籍を取得。昨年４月からは立命館大国際関係学部で経営学を教えていたが、翌５月には首都ダッカの警察が元准教授の捜査に着手。このころ元准教授は帰省したが、無口で滞在もわずか数時間だった。

　地元警察は元准教授が過激派組織に資金提供していたほか、昨年、過激派メンバー２人を日本経由でトルコに渡航させ、隣国シリアのＩＳ支配地に入るのを支援したとみて調べている。

　元准教授は昨年１２月、妻や子どもとブルガリアに出国した後、行方不明になり、今年３月に大学を解雇された。

　元准教授の携帯はもうつながらない。父親のデブナットさんは、息子が大学を卒業した時、日本に招待され一緒に旅行した日々を懐かしく振り返る。「息子はきっと戻ってくる」。そう話すと、涙を流した。（共同）

http://www.sankei.com/west/news/160731/wst1607310038-n1.html

【国際】バングラデシュ飲食店襲撃テロ、イスラム過激派支援疑いの立命大元准教授 息子の激変に戸惑う父「きっと戻ってくる」

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