【箱根】「外国人はお得意様」箱根山:外国人向け情報を強化

くじら１号 ★

　箱根山噴火への警戒が続く神奈川県箱根町で、急増する外国人観光客を逃すまいと、関係者が「立ち入り規制区域は限定的」
と外国語での情報発信に力を入れている。大型連休が明けて最初の日曜日の１０日も好天に恵まれ、町は観光客でにぎわい、外国人の姿も多く見られた。

　「ロープウエーは運休していますが、大涌谷周辺以外は行けますよ」。箱根湯本駅前の町総合観光案内所。ポーランド人男性（３８）は
女性職員に英語で説明を受け、「インターネットで情報収集し、まだ安全と判断した。状況が悪化したら来られなくなる。今がチャンス」
と満足そうな表情で観光に向かった。

　案内所には中国語、韓国語を話せる職員も常駐し、大涌谷以外は平常通りと英語で記したチラシも積まれている。町観光協会のホームページは
１１日から、英語に加え中国語、韓国語でも表記する。
　町によると外国人客は東日本大震災で一時激減したが、円安や東南アジア諸国のビザ発給要件緩和を背景に回復。２０１３年の宿泊客数は
前年比８割増の約１６万８０００人で過去最多を記録した。町観光協会の高橋始専務理事は「今や外国人はお得意様。安全第一を心がけつつ
過剰に危険なイメージを持たれないよう正確な情報を発信したい」と話す。

　町役場の職員も、休日返上で各地からの問い合わせへの対応に当たり、６日から防災行政無線で日に２度、道路の通行規制やロープウエー
全線運休などの情報を流している。小林泰彦・防災対策室長は「情報が周知されてきたのか『箱根は大丈夫か』という問い合わせは少なくなってきている」
と話す。

http://mainichi.jp/select/news/20150511k0000m040081000c.html