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【認知症】もう限界です…その67【介護】ワッチョイ無し

799 :マジレスさん:2020/08/18(火) 01:43:14 ID:sNpGFU12.net
ある男が建築現場に来た。
突然あなた達は文章が書けるのですかと質問した。
棟梁らしき男が奥にいる、金髪でニッカボッカの、まだ少年の面影を持った見習いを呼んだ。
「お友達が来てるぞ」
先程から様子を見ていたのか笑いをこらえながら、現場で仕事をしている男たちに向かって、指を差しながら演説している不審な男を無視して棟梁に言った。
「やめてくださいよ」
「大先生が来てなんか教えてくらしいぞ」
不審者は自分が重要な使命を帯びているかのような目つきで
「あなた達は文章を書いたことがあるのですか」
棟梁は言った。
「俺はわかねー 馬鹿だからよ 5チャンネルって何だ」
男が先ほどから声を張り上げる合間に「5チャンネル5チャンネル」と呟いているのを受け、少年の方に向かって言った。
「俺だってテレビ見ねーから」
「おめえ中卒なんだから、その先生に勉強教えてもらえや」
すると顔を歪めた少年は、語尾切らずにそのまま喋り続ける不審者に向かって
「あっち行け」
手に取った木っ端を投げつける真似をした。
「ですからね メディアがですね‥」
男がそれでも言葉を続けようとすると
「おい止めろ」
棟梁は見習いが本気で不審者に対抗しようと身をのり出したのを制して
「忙しいんだから、さっきもらった缶ジュース分けてやれ」
少年を諭すように
「おめえ午前中に、あそこ仕上げないと間に合わねえんだよ」
「ハーイ」
少年も自分の仕事の責任を自覚し、男にジュースを取り出してきて渡してあげた。
少年は男にジュースを手渡すと背を向けて
「ありがとうって言うんだよ」
そうつぶやいて仕事に戻った。

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