泣き虫の子（奴）この指とまれ！

大人になった名無しさん

>>88
何回もあったから何年生、と言いきれないけど、1番印象に残ってるのは3年生くらいの時。
俺は風邪を引いて学校を休んだんだが、放課後にT君が遊びに来た。プリント持ってきたとかではなく、ただ遊びに来た。
かなり高熱が出てて辛くて、母親もうつったら大変だから、とT君を帰そうとしたが、彼はスタスタ部屋に入ってきた。
｢〇〇さん！｣と部屋に飛び込んできて、こちらの具合も構わず30分以上、雑学を話し込んできた。(T君は政治とか色々詳しかった)
具合悪いから返事する気力もなくて、うん、うん、と力無く頷いてたら、｢それが話を聞く姿勢ですか！｣といきなり詰め寄られた。
この時点で既に目が赤くなってて、数秒で特大の涙が盛り上がって、俺の毛布の胸元にポタリ、ポタリと落ちた。
思わずこちらも｢今具合悪いんだよ｣と毒づいて、T君の号泣スイッチを押してしまった。
普段俺は優柔不断で、T君の言いなりになってしまってたから、T君には意外と言うかショックだったのかな。
そのまま目を閉じて(かなり睫毛が長かった)、ヒイッヒィッヒィーーーッ、と吸い上げるように嗚咽して、特大の涙ボタボタ。
涙は目から直接毛布や俺の手に落下。
ポタッ…ポタポタポタッ、ポタッポタッ、ポタポタポタッ、と連続して落ちるから、あっという間に撥水加工の毛布の上に透明の水溜まりができた。
毛布の上で、涙が大小不同の透明の玉になって、留まったり転がったり。一部は2センチくらいの巨大な玉になって、それには思わず見入ってしまった。
とはいえ逃げ場もないし、こっちまで泣きそうになってたら、母親がドアを開けた。
T君が泣いてるのに気づいて、母親が慌てて｢どうしたの？｣と聞いてきたが、T君はやはり睨み返すだけ。
結局、塾の時間だからと、頬を濡らしたまま帰っていったが、毛布の上には大量の透明の玉を転がしたまま。

T君といると嫌な思いもしたけど、涙ってこうなるんだ、と何回も驚かされた。
目から直接飛び散ったり、川になって砂や枯葉を流したり、プールにいくつもの大きな水の輪を描いたり。
同時に、物を動かすほどの大量の涙が出せるのは羨ましかったし、これほど一気に泣ければ楽だろうなとも思ったな。
端正で色白な優等生顔が、一気に赤くなって歪んでいくのも印象的だった。

ところで、もし気が向けばで構わないから、前の投稿に感想とか貰ってもいい？