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「変えるべきは男性の長時間労働」少子化対策、育休手取り10割だけでは難しい理由 [蚤の市★]

377 :ウィズコロナの名無しさん:2023/03/27(月) 07:21:35.62 ID:Kir6t6x+0.net
専業主婦を選択しない,あるいは選択するといったことは,福井県で生まれ育ったこと による文化的要因の違いが大きいのであろうか.確かに,福井県で生まれ育った女性たち へのインタビューからは,特に首都圏では聞かれないような「働いていないと周りから遊 んでいるとみられる」といった趣旨の発言が多数聞かれた.後で考察するように,福井県 女性の一定層は「働いていないと周りから遊んでいるとみられる」ために働いている.

しかし,文化的要因だけとは言い切れない状況が,今回のアンケート結果からは浮かび 上がった.本人の家事負担(日常的な家事:食事の準備,買い物,掃除,洗濯などを誰 が担当しているか,全体を 10 としたときの負担割合)が 8 ~ 10 割だった者を,女性に ついて福井県出身かどうかで差が生じるのかを確認した(図 9).

本人の家事負担割合が 8 割以上だったのは,福井県出身者では 42.5%,福井県外出身者では 61.4%と,有意に 福井県外出身者で高かった.本特集号の不破論文で明らかにしているように,福井県の既 婚回答者のうち夫の家事負担割合は平均で 14%と高くなく,特に三世代同居世帯におい ては夫の家事負担割合はより低いレベルにとどまっていることを考えると,福井県出身者 の女性の世帯では本人の母や配偶者の母が同居して家事を分担している可能性がある.本 データからは明らかにならないが,本人や配偶者の両親が近居して家事や育児をサポート している可能性もある.一方で,福井県外出身女性には,同居や近居する父母たちがおらず, 家事サポートがないのかもしれない.

つまり福井県外出身者は,女性が働くのが当然で働 かないのは遊んでいるとみられる,といった規範が弱いから働かないのではなく,両親が 同居したり近居したりすることで得られる家事や育児などのサポートが,福井県出身者の ように多くないことが専業主婦を選択させている可能性がある.

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