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【学歴】貧困はどこまでも連鎖する…親の低学歴が招く「子の代まで低学歴で低収入」という悲劇★2 [七波羅探題★]

326 :ニューノーマルの名無しさん:2022/01/21(金) 07:10:13.65 ID:MImv4EGs0.net
文系大学の助成金はやめて「保育バウチャー」に 池田 信夫 2015.06.23 16:16
https://agora-web.jp/archives/1646082.html

OECDも推奨するように、幼児教育の社会的収益率は大学よりはるかに高い。「幼児教育の経済学」著者ヘックマン(ノーベル経済学賞受賞者)は、この点を詳細な計量分析で裏づけている。
特に印象的なのは、ペリー就学前プロジェクトと呼ばれる実験の結果だ。これは経済的に恵まれない3歳から4歳の黒人の子供を対象に、午前中は学校で教育し、午後は先生が家庭訪問して指導するもので、2年ほど続けられた。

その後の経済状況や生活の質にどのような差が出るかについて、約40年間にわたって追跡調査が行われたが、その結果は明白だった。40歳になった時点で比較したところ、次の図のように実験を受けた人は(普通の人に比べて)平均所得や持ち家率が高く、また生活保護受給率や逮捕率が低いという結果が出たのだ。
http://berd.benesse.jp/berd/center/open/berd/backnumber/2008_16/img/ootake_fig02.gif

このように幼児教育で犯罪を減らし、所得を高めて社会保障の負担を減らす社会的収益率は、15〜17%とヘックマンは推定している。これは公共投資のリターンとしてはきわめて高い。
ただしこの効果は、幼児に詰め込み教育をすることによるものではない(IQの差は大きくなかった)。実験を受けた子どもに顕著だったのは社交性、学習意欲、知的好奇心などの非認知的な能力である。親や先生がいくら「勉強しなさい」といっても、本人に知的好奇心がなければ、親の目を盗んでなまける。大事なのは、自分で新しいことを知る意欲なのだ。

脳科学でもわかっているように、ニューロンは生後すぐ急速に減るので、脳のハードウェアは1歳までに決まり、あとは学習によるシナプスの結合でソフトウェアが蓄積される。この学習効率はDNAに依存しないので、遺伝的な差はほとんどない。「氏より育ち」なのだ。

そのソフトウェア形成も3歳ぐらいで終わり、総合的な学習能力のピークは8歳だといわれる。その後はいくら学校で詰め込み教育をしても、処理能力の低い脳は処理できない。大学教育も職業教育も、社会的収益率はマイナスだ。

ピケティ的な所得再分配は、しょせん事後的な調整でしかない。大事なのは、幼児期の教育で負わされるハンディキャップをなくし、すべての子供に(単なる学力ではない)非認知的なスキルを身につけさせる機会均等である、とヘックマンは結論している。

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