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【鹿児島】日本人女性初のドイツ食肉マイスター「父のように食肉加工の分野を極めたい」「日本の食肉業界の底上げをしたい」 [樽悶★]

1 :樽悶 ★:2021/06/30(水) 23:04:08.51 ID:QqMEb4rr9.net
小林良子さん(南州農場 くろぶたの丘/鹿屋市)
https://felia.373news.com/wp-content/uploads/2021/06/b0cf8f9e181cb865dff363c2c8d87c60.jpg

師匠から弟子へと伝統技術を受け継ぎ、スペシャリストを育成するドイツの国家資格「マイスター制度」。2010年に日本人女性で初のドイツ食肉マイスターを取得した。

南州農場が営む「くろぶたの丘」の製造責任者として、ドイツで学んだ知識や技術を発揮する。「加工できる職人を増やし、日本の食肉業界の底上げをしたい」と熱心だ。

■修業を乗り越えドイツで15年

中・高生時代は水泳ひと筋。体を支えてくれたスポーツ医療を学ぶべく、ドイツの大学へ進学した。学ぶ中で芽生えたのは、健康に欠かせない「食」への探求心だった。「父のように食肉加工の分野を極めたい」。父は30年間精肉店を営み、61歳でドイツ食肉マイスターを取得した。「小さい頃からきれいに肉をさばく父の仕事を見るのが好きだった」

進路を変更し、肉のさばき方から製品レシピまで現地の食肉店で修業を積んだ。ドイツ食肉マイスター資格に挑戦するためには、3年以上の修業と職人資格の習得が必須だ。母からは「女性の仕事ではない」と心配されたが、水泳で鍛えた体力に救われる。「受け入れてもらうために男性以上に動き、現地の言葉で話し、よく笑うことを心がけていた」

マイスター取得後も、香辛料や添加物、製造機械に働き方と、必要だと思うことを学び続けてきた。

■鹿屋の地で追う憧れの父の背中

「くろぶたの丘」に勤めて約2年になる。同社で商品監修を務めていた父が病に倒れたため、急きょ帰国して業務を継いだ。レシピ開発やスタッフの指導、製品管理など、託された業務は多岐にわたる。開発した「黒毛和牛熟成生ハム」は、19年度の新特産品コンクールで「鹿児島県知事賞」を受賞した。「今まで学んできたことが全て役に立っている」と目を輝かせる。

「食」に夢を抱いた時から、父のような職人を目指してきた。「どんなに勉強して知識で超えたと思っても、30年以上の経験や技術にはまだまだかなわない」。父が作り上げた2年熟成の生ハムは、来年(2022年)3月で全て熟成期間を終える。後に続くのは、自らのレシピで仕上げたまだ見ぬ生ハムだ。「出来上がりはやっぱりドキドキするもの」。鹿屋の地で憧れの父の背中を追う。

小林 良子(こばやし・よしこ)さん
大阪市生まれ。2代続く精肉店の長女として育ち、高校時代は水泳でプロを目指す。2003年からドイツへ。ハインリッヒハイネ大学スポーツ医学科卒業、07年日系人が開業する内科医院にて勤務。08年食肉専門店で職業訓練、ランツフット職業学校へ入学、09年自家と畜を行う食肉専門店で職業訓練、10年ランツフット職業学校を卒業し、ゲゼレ(職人)資格習得後、食肉マイスター学校でドイツ食肉マイスター資格を取得した。11年ヴァンヘース社に入社し、セールマネージャーとして海外セールス・製品開発などを担当する。18年マイハイム大学プロセスエンジニア科入学(休学中)。19年帰国し、南州農場(鹿屋市)の製造一課・二課長に。マイスター資格を生かし、製造責任者として製品開発・営業などを担う。

南日本新聞 2021.6.30(水)
https://felia.373news.com/244433/

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