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フランス決死のローラー検査作戦 新型コロナ「第2波」阻止へ [トモハアリ★]

1 :トモハアリ ★:2020/07/29(水) 10:31:58 ID:yHc9V5Nz9.net
フランスが、新型コロナウイルス流行の「第2波」阻止に向け、猛烈な勢いで「ローラー検査作戦」を展開している。マクロン大統領は14日、「現在は週37万件のペースでやっている」と明かした。私自身、検査の徹底ぶりを実感する機会があった。

 PCR検査隊は現在、献血のように各地を巡回している。パリ郊外の駅前にテントを見かけ、係員に「だれでも無料で受け付けます。無症状でもOK」と言われたので、受けてみた。名前と連絡先を書き、「同居者はいるか」など簡単な質問を受けた後、綿棒を鼻腔に突っ込む検査に臨む。20分で完了。景品に高級化粧品ブランドの滅菌ジェルをもらった。コロナ対策の奉仕活動で作られた非売品で、プレミアものだ。

 その日のうちに電子メールで結果が届いた。ドキドキしながら開けると「検知不可」とある。検査がうまくいかなかったらしい。すかさず当局から電話があり、「明日、お宅まで再検査にうかがいます」という。無症状だから不要ですよと辞退したら、「いや、確認した方がいい」というので、来てもらった。

 翌日、若い女性係員が2人で我が家にやってきた。玄関から入るなり、テーブルをアルコール消毒し、ゴーグルや防護服を着用。PCR検査に加え、抗体検査もやるという。こちらは指先にチクっと針を刺して血を採取し、15分で結果が出る。その間、陽性で自宅隔離になった場合に備え、「食事の宅配は必要ですか」「かかりつけ医はいますか? 特にいなければ、経過観察に伺う担当医をこちらから指定します」など、細かく指示をしてくれる。万一の場合もオロオロせずに済みそうだ。

 「とにかく早期発見」という政府の意気込みは、すさまじい。11日には、全国の薬局で抗体検査ができるようになった。1回15ユーロ(約1800円)程度。簡易キットなので、医師から「精度に疑問がある」と反対の声も出たが、政令で通した。さらに、下水のサンプル調査も広がる。感染者の排出するウイルスの増減を調べ、感染地域を早期発見しようというわけ。

 最近は夏のバカンス期を迎え、国民の「緩み」が目立つようになった。街中ではマスク姿が少数派になり、野外パーティの「密ぶり」も顕著。国内では7月も連日600人近い感染者が出ているのに、重症患者は1日数人に減ったと喜んでいる。日本が「感染者が全国で200人を超えた」と大騒ぎしているのとは、ずいぶん意識が違う。フランス人は「政府がガッチリ管理している。危険になれば、必要な指示を出すだろう」と思っているようだ。

 政府の危機感は強い。マクロン大統領は14日、テレビのインタビューで、「第2波」到来の可能性を警告し、「できるだけ、みんなマスクを着用して欲しい」と訴えた。現在は、電車やバスでマスク着用が義務付けられているが、店舗や映画館などの閉鎖空間にも広げる構えだ。

 フランスで5月まで2カ月続いた都市封鎖は外出を禁じ、商店を閉鎖するという過酷なものだった。今年の国内総生産(GDP)は10%下落が予測され、傷は大きい。ローラー検査は「2度とあんな措置は取れない」という決意の表れだ。西部マイエンヌでは今月、集団感染が見つかり、住民30万人に対し、当局は検査を呼び掛けている。

 我が家に来た検査隊の女性は、「検査に行くのは毎日10軒くらい。最近は休みなしで、デートどころではないわ」と笑った。彼女たちの努力を無駄にしないためにも、手洗いとマスクでがんばらねば。メールで届いた再検査の結果を見ると陰性だった。ほっとした。(パリ 三井美奈)

SankeiBiz(サンケイビズ)7月26日
https://www.sankeibiz.jp/macro/amp/200726/mcb2007260900002-a.htm?__twitter_impression=true

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