文在寅「世界をリードする」発言の裏で、韓国では「第2波」拡大へ… [Felis silvestris catus★]

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統一まで84942分

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長期的な視点がない？

　最近、韓国で新型コロナウイルスの第2波感染拡大の懸念が高まっている。

　一旦は終息したかに見えた感染が、一部のナイトクラブなどを中心に再びクラスタ―感染の兆候が見え始めている。

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　そうした動きは、韓国に限らず経済活動の再開を目指そうとしている世界各国にとって重要な教訓を含んでいる。

　病理学などの専門家の間でも、今年秋口以降、ウイルスの第2波の感染が発生するとの懸念は高まっている。

　コロナウイルス感染を本源的に治療することのできる治療薬や、ワクチンの生産が確立されるまで、これからも新型コロナウイルスとの戦いが世界的に続く可能性があることを示している。

　そうした状況下、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は依然として、「自らの感染対策が世界標準であり韓国が世界をリードする」と主張している。

　また、文大統領は目先の経済運営などを念頭に、国民へのアピールとして中国の習近平国家主席の訪韓に固執しているようだ。

　そのような短期的視点では、韓国政府が長期の視点で経済力を高めることを実現することは難しいだろう。
文在寅「世界をリードする」発言の裏で、韓国では「第2波」拡大へ…

人々が集まることを禁じる張り紙（ソウル）〔PHOTO〕Gettyimages
第2波の感染拡大懸念高まる韓国

　韓国はPCR検査の徹底と人の移動の制限などを通して一時は感染を食い止めたかに見えた。

　その後、経済活動が再開され、ソウル市内の繁華街で新型コロナウイルスの集団感染が発生した。

　14日時点で感染者数は131人に達し、韓国全土で3万5000人が検査を受けたと報じられている。

　それは、新型コロナウイルスの治療薬などが開発段階にある中で社会・経済活動を再開することの難しさを世界に示している。

　コロナショックの影響はかなり長く世界経済を下押しする恐れがある。

　にもかかわらず、文大統領は経済活動の活発化を国民に呼びかけている。

　ある意味、その主張は韓国経済の苦しさ、厳しさの裏返しだろう。

　2018年以降、韓国経済は急速に悪化した。

　特に、成長のけん引役だった輸出が、最大の輸出先であった中国の経済成長の限界、世界的な半導体市況の悪化、米中の通商摩擦によって大きく落ち込んだ影響は大きかった。

　また、文大統領は最低賃金を大幅に引き上げ企業経営が圧迫された。労働争議も激化した。

　その結果、海外に資本および投資資金が流出した。

　その上にコロナショックの発生が襲い掛かり、3月中旬には韓国が経済運営に必要な資金調達に行き詰まるのではないかとの懸念が高まった場面もあった。

　総選挙を終えた文氏が経済活動の再開にこだわっていることは容易に想像できる。

　文大統領が恐れているリスクの一つに、デフレがあるだろう。

　世界的に需要が低迷し、貿易取引は減少傾向にある。

　韓国が輸出で景気を支えることは更に難しくなる。

（略）