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【医学】短時間睡眠(ショートスリーパー)で済む遺伝子が発見される 人口の1%、5時間以下の睡眠で充足

1 :しじみ ★:2019/09/23(月) 10:10:29.24 ID:bSM36C/89.net
最近、神経科学の専門誌「ニューロン」の2019年9月号にショートスリーパーの遺伝子が見つかったという報告が載った。その詳細は後ほど紹介するとして、まずショートスリーパーとは何か、から始めよう。

 ショートスリーパーとは、簡単に表現すれば短時間睡眠で生涯を健康に過ごすことができる人だ。睡眠障害の国際基準でもショートスリーパーは「正常範囲内だが異型(標準から大きく外れている)」な睡眠パターンとして取り上げられている。「疾患」ではなく「異型」と表現されるのは、短時間睡眠によって健康上の問題が生じないためである。

 困ったことに、ショートスリーパーと判定する絶対的な基準は設けられていない。つまり「睡眠時間が何時間未満ならショートスリーパー」という具体的な数値がない。というのも、脳波計測など信頼のおける方法で実質的な睡眠時間を長期間にわたり測定した「真のショートスリーパー」がどれくらいの頻度で存在するのか多人数で調べた疫学研究がないためである。一応の目安として成人の場合、典型的には「睡眠時間が5時間未満」とされている。最近の診断基準では「6時間未満」というものもある。加えて、日中の眠気がなく(もちろん週末の寝だめも無い)、睡眠不足による心身の不調が一切無いことが条件になっている。

「えー、5時間でショートスリーパー? 自分は毎日4時間くらいしか寝ていない」などと寝不足自慢をする人がいるが、週末の寝だめや、昼寝、夕食後のリビングでのうたた寝などもすべて含めて、正味5時間以下の睡眠で充足される人は極めて少ないと考えられている。加齢とともに必要睡眠時間は短縮し、70代では5時間程度の睡眠で生活できている人もいるが、ショートスリーパーは若い頃から睡眠時間が一貫して短い。このような真のショートスリーパーは人口の1%以下であることはまず間違いないだろう。

さて、そのような極めてレアなショートスリーパーが多発する家系が米国で見つかり、カリフォルニア大学を中心としたグループが高度なテクニックを駆使して原因遺伝子までたどり着いた。第10染色体上にあるβ1アドレナリン受容体遺伝子(β1-adrenergic receptor gene; ADRB1)と呼ばれる遺伝子のある塩基に突然変異が生じると睡眠時間に変化が生じることが明らかにされた。

 たった一つの家系から原因遺伝子を見つけることができたのは、短時間睡眠という特徴が常染色体優性遺伝形式で現れたからである。つまりADRB1は、男女関係なく2組ある遺伝子のうちの片方に突然変異が生じると高確率で短時間睡眠となる影響力の強い遺伝子であることを意味している。

 この研究グループはさらに、この突然変異によって、ADRB1から作られるタンパク質を構成するアミノ酸の一部がアラニンからバリンに置換されることでタンパク質機能が変化する結果、睡眠時間が短縮することを動物実験で証明している。ADRB1は睡眠や覚醒を調整する神経が集中する「橋(Pons)」と呼ばれる部位で多く存在し、脳を覚醒しやすい状態にしているらしい。

 今回ショートスリーパー家系で見つかったADRB1の突然変異はすでに遺伝子データベースに登録されており、その発生頻度は10万人当たり約4人とかなり稀な変異であることも判明した。先にも書いたように、真のショートスリーパーが人口中にどの程度存在するか分かっていないが、ごく稀に存在するショートスリーパーの一部がADRB1の突然変異を保有している可能性がある。

 少し横道にそれるが、今回公開された研究データを見て私がある意味一番驚いたのは、研究対象となったショートスリーパーの定義が「曖昧」であるにもかかわらず結果が得られている点だ。この家系でADRB1の突然変異を保有していたのは7名。年齢は29歳から84歳(平均年齢57.7歳)、睡眠時間は4.5時間〜7.5時間(平均5.7時間、短い順に4.5、4.8、5.5、5.5、 6.0、6.1、7.5時間)。7.5時間睡眠の被験者は79歳、最も若い29歳の被験者は6.0時間睡眠。

 この程度の家系、どこにでもありそうではないか。しかも睡眠時間は「問診」で聴き取っており、デバイスを用いた客観的な判定は行っていない。よくぞ、この家系でここまで調べる気になったものだと感心した。この研究グループは遺伝子探しが得意で、これまでにも睡眠時間帯が非常に早くなる(極端な早寝早起きになる)遺伝子や、別のショートスリーパー遺伝子を見つけている。まずは「それらしき家系」を見つけて物量作戦で遺伝子変異を探し、仮説が正しいかは動物実験で証明する、という研究スタイルを一貫してとり続けている。「外れ」も膨大に多いのだろうが、実に米国らしいと言えば米国らしい

続きはソースで

ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/15/403964/091000103/

512 :名無しさん@1周年:2019/09/25(水) 12:01:55.05 ID:2b5mBqGJ0.net
>>511
そだよ

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