【野党】国民民主党・自由党合併に黄信号か　「解党論」浮上で混沌

樽悶 ★

※夜の政治

国民民主党のパーティーでミス日本酒の須藤亜紗実さんと乾杯する玉木雄一郎代表（左）＝３月１４日
https://www.sankei.com/images/news/190327/prm1903270006-p3.jpg

※省略

■不満募らせる小沢氏

　「国民のための政治を取り戻したい。国民に信頼してもらえる選択肢を作りたい。再び私たちが核となり政権を取る」

　国民民主党の玉木雄一郎代表（４９）は１４日夜、東京都内のホテルで開いた党のパーティーでこう気勢をあげた。

　パーティーは夏の参院選に向けて企業・団体に結束をアピールするのが狙いで、約２０００人を集めた。会場には、玉木氏が戦国武将にふんして党をアピールするＣＭが流れ、参院選候補がベートーベンの「歓喜の歌」を披露するなど、高揚感に満ちていた。

　自由党の小沢一郎代表（７６）も来賓として駆けつけ、「国民民主党を中心とした国民の生活を本当に考える政権を作ってもらいたい」とエールを送った。ただ、小沢氏はあいさつを終えると、乾杯前に早々と会場を後にした。

　実は小沢氏の来賓あいさつをめぐり、国民民主党内では一悶着（もんちゃく）があった。

　党関係者によると、小沢氏は党パーティーまでに国民民主党と合併する日程感を持っていたため「来賓」として招待されるなら欠席する可能性を示していたという。このため、執行部が党内事情を小沢氏に説明するなどぎりぎりまで調整し、なんとか来場が実現した。

　小沢氏が不満を募らせるのも無理はない。合併構想は、玉木、小沢両氏が１月２４日の会談で、衆参両院で統一会派を結成し、党の合併を視野に政策協議を進めることで合意。「１カ月以内」の合併を目指すことも内々に確認していたが、既に１カ月以上ずれ込んでいる。

　小沢氏は３月５日の記者会見で、自身が衆院沖縄３区補欠選挙（４月２１日投開票）の準備で沖縄入りするため、今月１８日までに意見集約するよう国民民主党に促した。しかし、それも果たせなかった。現時点では、合併に関する判断を４月の統一地方選を終えた後に先送りする公算が大きくなっている。

　足かせとなっているのは、合併構想に対する疑念の広がりだ。

　当初、国民民主党で強硬に合併慎重論を唱えていたのは、旧民主党政権時代に小沢氏とたもとを分かった階猛（しな・たけし）憲法調査会長（５２）だけだった。ところが３月に入り、原口一博国対委員長（５９）がツイッターで「政党は簡単に合併すべきでない」と公然と異を唱えるなど、合併後の展望を疑問視する向きが増え始めた。

　ある若手議員は「合併後に野党の大きな固まりを作るための道筋があるのか」と不安を口にする。合併容認派だった中堅議員は「拙速にやらない方がいい。１人でも離党したらこの党は潰れる」と語り、いつの間にか慎重派に転じていた。

■合併後の展望みえず

　確かに両党が合併しても、次の一手は見えていない。野党第一党の立憲民主党は、枝野幸男代表（５４）が「永田町の数合わせにはくみしない」として党同士の合流を一貫して否定している。

　可能性があるとすれば、野田佳彦前首相（６１）が率いる衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」との連携だ。国民民主党の中堅議員は「小沢氏と組むなら野田氏もセットだ。そのためには、２人が公の場で『あの時は悪かった』と握手する必要がある」と語り、旧民主党時代の確執を解消するよう訴える。

　小沢氏は野田政権時代に党分裂の引き金を引いた張本人であり、和解は容易でない。実際、玉木氏は３月８日に野田氏と会談し、統一会派結成を打診したが、野田氏の反応はいまいちだった。会談では、社会保障を中心とした政策面での連携を確認するにとどまった。

　先行きが見通せない状況の中、一部の議員から立憲民主党を軸にした野党再編を志向する声が出始めている。若手の間では、玉木氏に解党を進言すべきだという強硬論すらある。

　この背景には、立憲民主党の衆院会派に所属する安住淳元財務相（５７）らベテランが、国民民主党の若手に揺さぶりをかけていることも影響しているようだ。国民民主党執行部が解党に傾くことは考えにくいが、解党論が浮上すること自体、党内に広がる動揺の深刻さを物語っている。

　玉木氏は党内で丁寧に議論を重ね、合併に向け理解を得たい考えだ。ただ、小沢氏がいつまでも待つ保証はない。仮に合併構想が頓挫すれば、玉木氏の責任は免れない。

　ある党幹部は「多少の犠牲を出しても、交渉が長引けば長引くほど『決められない政党』と国民に思われる。その方がマイナスだ」と不満を漏らす。

（続きはソース）

2019年3月27日 7時1分
http://news.livedoor.com/article/detail/16222529/

【野党】国民民主党・自由党合併に黄信号か 「解党論」浮上で混沌

【野党】国民民主党・自由党合併に黄信号か　「解党論」浮上で混沌