【人口】富山県の人口、105万人を割り込む　世帯数は過去最高更新続く

ばーど ★

「県民110万人」は今や昔の話。富山県の人口が105万人を割りこみました。

先月・11月1日現在で104万人台となり、1973年5月以来45年ぶりの水準です。

県が3日発表した人口移動調査の結果によりますと、先月1日現在の富山県の人口は104万9857人で、1年前に比べて5752人減りました。

人口の変動の内訳では、1年間に生まれた子どもの数より亡くなった人の数が多い「自然減」が6143人だったのに対し、富山県からの転出者より転入者の数が多い「社会増」が391人でした。

自然減が社会増を上回っています。

県の人口は、1998年の112万6336人がピークで、それ以降は減少が続いています。

国立社会保障・人口問題研究所が今年3月に公表した将来の人口推計では富山県は2045年には今より3割近く減って81万7000人になると予想しています。

県は人口減少対策として県外へ進学した学生などの富山での就職の促進や結婚、子育てへの支援、富山への移住呼びかけなどを進めています。

一方、県内の世帯数は40万5254世帯で過去最高の更新が続いています。

県は、「3世代同居が減り、核家族や、お年寄りの単身または夫婦2人暮らしの世帯が増加したことが影響している」と分析しています。

県の人口が105万人を割り込んだことについて、県民がどう見ているのか聞きました。

40代女性「減ると大変ですね、人口が減って働く人が減って皆が困る」

50代男性「残念やな、富山から外へ出て行ったり、子供が増えていかないということですかね、もっと富山を活性化していただいて若い人たちに東京から戻ってきてもらうとかを考えないといけない」

70代女性「県の発展のためにも人口は増えてほしいです、やっぱり若い人がたくさん家庭を持って魅力ある富山県、住みよい富山県になってほしいと思う」

40代男性「子どもが少ないんでしょうがない、私も子どもが、言うたら孫を育てているが、経済的に不安かな、未来に希望が持てないかなというのが見てて思いますし、もっと若い世代が働けるような環境づくりをもっとしていってほしい」

30代男性「そんなもんですよね、こうなるとは分かっていたと思うんで、例えばヨーロッパだったら子育てにお金がかからないとかその分、税金が上がるのは仕方ないと思いうが、そういう方向に持っていくべきだと思う」

また、石井知事は、県の人口が105万人を割り込んだことを「残念」としながらも、社会増が去年の同じ時期に比べて増えていることなどを挙げ、次のように述べました。

「力強い動きもあるので、さらに富山県の人口減に歯止めをかけていく」

そのうえで、子育て支援や若者の移住促進など人口減少対策に力を入れていく考えを示しました。

知事「まだまだ富山県は地方としては元気な県なのかなと思っていて」「もっと多くの人に富山で働こう、暮らそう、ここで家庭を持とう、こういう決断をしてもらえるように努力したい」

一方、合併前の旧富山市長時代から施策の根底に人口減少対策を据えてきた森市長はー

「日本中で減っていく時に、富山市や富山県が人口を増やすということはおそらくほとんど無理だろう。でも、マイルドに減っていくことはできるはずなので、自然減に追いつかないにしても、社会増を維持していくことこそが目標だと思っている。例えば、転勤を命じられた方が、単身で来るのではなくて、ご家族で来ていただけるような都市像を作っていく。そのためには、包括的に総合的に都市の魅力を上げないといけない。そういう意味では、教育行政がすごく大事なので、例えば県立高校の再編も含めた教育全体の水準を高めていく、例えば高校の編入試験をもっと認めるとか県としてやれることについてしっかり対応してほしいというのが、基礎自治体としての希望ですね。」

人口減少は富山県に限らず今の日本社会の構造的な問題です。

今後は減少に歯止めをかける対策に加えて、減少による影響にどう備えるかの具体的な議論も大切だと思います。

2018/12/03 15:28
KNBニュース
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=20310

【人口】富山県の人口、105万人を割り込む 世帯数は過去最高更新続く

【人口】富山県の人口、105万人を割り込む　世帯数は過去最高更新続く