【山口】海外留学が卒業条件　下関・東亜大、今年度入学から全員

悪魔の妖精 ★

　下関市の東亜大は、今年度入学の学生から海外での研修・留学を卒業の条件とする新制度を開始した。制度の愛称は、幕末、長州藩から欧州に藩士が派遣された史実にちなみ「次世代長州ファイブプロジェクト」。学部に関係なく全員を海外に送り出すのは珍しく、同大は「海外に興味が持てない学生にも、一歩を踏み出すきっかけとしてほしい」としている。

　同大は、人間科学部、医療学部、芸術学部の３学部。アジアを中心に協定校・提携校が４５校ほどあり、もともと一部の学科では留学が必須だったが、今春から全学部に広げることにした。

　４年間の大学生活の間に、いつ海外に行くかは学生自身で決めることができる。期間も１週間から１年程度と幅広く、本人の希望に応じて様々な留学、研修プランの選択が可能で、▽米国で先進医療に触れる▽タイでマッサージの資格を取得▽ハワイでブライダルプランナーの資格を取る――などユニークなプランも含まれる。

　長期の交換留学を除き、教員が同行。大手旅行会社とも協力し、学生がトラブルに巻き込まれないように対応するという。

　同大ＡＳＥＡＮセンターの平松隆円所長代理は「どんな仕事に就こうと、外国人との関わりが必要な時代。海外での経験は将来の力となるはずだ」と話している。

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　県内のほかの大学も留学制度を充実させており、少子化が進む中、学生集めの切り札ともなっている。

　「留学ホーダイ」と銘打ち、希望者全員が留学できる制度を導入しているのは、梅光学院大（下関市）。英語、中国語、韓国語の語学力に応じて３段階のプログラムを設定し、誰もが留学に挑戦しやすい環境を整えている。

　その成果もあり、イギリスの会社がまとめた昨年の「ＴＨＥ　世界大学ランキング日本版」で、短期留学経験者の割合が国内１位となった。

　山口大国際総合科学部（山口市）では原則として、学生たちが１年間留学している。同大は危機管理対策として、２４時間３６５日対応のコールセンターを設置し、海外渡航中の学生のサポートを行っている。県立大（同）も８か国１１校と協定・覚書を結び、学生に留学を推奨している。

http://sp.yomiuri.co.jp/local/yamaguchi/news/20180422-OYTNT50039.html

【山口】海外留学が卒業条件 下関・東亜大、今年度入学から全員

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