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【高校野球】八女の高校舞台の「実話」映画 校名なぜ架空なのか 野球憲章「商業利用」認めず あふれる書籍判断基準に乱れも

1 :アルカリ性寝屋川市民 ★:2018/03/04(日) 16:36:05.10 ID:CAP_USER9.net
八女市の高校を舞台にした映画「野球部員、演劇の舞台に立つ!」が封切りされた。野球強豪校の部員が演劇部に助っ人として加わり、最初は反発していた両者が互いを認め合い成長していく姿を描いた青春群像劇。「実話を基にした」との触れ込みで、市内ロケが中心だが、劇中に登場するのは架空の「八女北高」。実話なら実在の高校で構わないのでは…。高校名の謎に迫った。

 映画はハンセン病の差別問題を描いた「あつい壁」(1969年)で知られる中山節夫監督が手掛けた。若手俳優の渡辺佑太朗さんが主演を務め、林遣都さんや宮崎美子さんが脇を固める。

 原作は、西日本短大付高(八女市)の元教諭竹島由美子さんが執筆した同名のドキュメンタリー。演劇部顧問時代の2003〜08年の出来事をつづり、10年に出版された。「映画を見ると、当時を懐かしく感じます。でも『西短』の校名が登場しないのは少し寂しいですね」。竹島さんは取材に胸中を語った。

 「商業目的だから劇中はもちろん、PRでも校名は出せないと伝えられました」。鈴木一美プロデューサーは明かす。制作が本格化する前の16年夏、県高校野球連盟に校名の取り扱いを相談したところ、返事は「ノー」。鈴木さんは「実話に説得力を持たせるためにもパンフレットやポスターには西短の文字を盛り込みたかった」と残念がる。

 調べてみると、高校野球と映画にまつわるトラブルが見つかった。16年に制作された徳島・池田高の蔦文也監督を追ったドキュメンタリー映画「蔦監督」。商業目的を理由に高野連側から劇場公開にストップがかかった。制作関係者によると無料上映し、来場者からの寄付で制作費を回収したという。

なぜ校名を出せないのだろうか。日本高野連に問い合わせると、日本学生野球憲章第13条「学生野球が商業的に利用されてはならない」を根拠として示された。事務局の泉正二郎次長は「部活動は教育の一環。利益や名声を求めるものではない」と強調する。一方で高校野球を題材にした書籍はあふれている。泉次長は「報道要素が強く、野球振興につながるなら認められる。だが映画は商業的」と説明するが、なかなか納得できない。

 そこで、日本高野連の上部組織で学生野球憲章を制定した日本学生野球協会に尋ねると、少し見解が違った。内藤雅之事務局長は「『利益や名声のために自ら野球を利用しない』というのも野球憲章の趣旨。内容次第だが、PRポスターなどへの校名掲載は100%駄目というわけではない」と語る。

 「線引きは難しい。そもそも出版物、映画の全てで問い合わせがあるわけでもない。判断基準が乱れている部分もある」と、日本高野連の泉次長も認めた。結局のところ、校名使用のアウトとセーフの判定は“審判員”の基準次第のようだ。ちなみに野球以外の競技団体が集う全国高校体育連盟も劇中の校名使用を認めていないが、ドキュメンタリーの場合には映画、書籍を問わず「禁止する立場にはない」(事務局)としている。

=2018/03/04付 西日本新聞朝刊=


西日本新聞 
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_chikugo/article/398636/

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