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【社会】自宅の壁に「殺人者の家」 常に身バレ恐れる日々…加害者家族の苦悩

1 :ばーど ★:2018/01/19(金) 19:25:01.66 ID:CAP_USER9.net
家族が犯罪者となったことで“加害者”の家族となり、生活が一変する人達がいる。好奇の目にさらされ、マスコミに追われ、自殺を考える人も少なくないという。『息子が人を殺しました─加害者家族の真実』(幻冬舎新書)の著書がある阿部恭子(きょうこ)さん(40)はNPO法人「ワールド・オープン・ハート」(仙台市)を立ち上げ、犯罪加害者家族の支援に取り組むが、支援には異論もある。加害者家族を取り巻く現実を取材した。

阿部さんによると、こんなケースがあったという。

B子さん(40代)は、ある日突然、夫が殺人容疑で逮捕された。その日から、自宅周辺に連日マスコミが押し寄せ、自宅の壁には「殺人者の家」と落書きされた。自宅には住めなくなったB子さんは、幼い子どもと親友宅に身を寄せる。ある日、自宅に忘れ物を取りに帰ると、近所の人に見つかり言われた。

「あなたが悪いわけではないのはわかるけど、マスコミのせいで近所も迷惑してる」
「昼間にウロウロされるとマスコミに気づかれるから来ないで」
.
B子さんはただ謝ることしかできなかった。その後、転居を繰り返し、姓も変えて生活しているが、常に身元がバレることを恐れている。B子さんはこう話したという。

「夫がやったことなのに、追い詰められるのは家族。子どもがかわいそう」

阿部さんたちは電話を24時間態勢で受け付け、弁護士や臨床心理士、大学教授など専門家が支援し、当事者の集まりも各地で定期的に開いている。

ただ、加害者家族への支援は異論もあるのも確かだ。家族を奪われ、あるいは傷つけられた被害者家族の苦しみを思えば、加害者家族の支援に否定的な意見も少なくない。この点について、刑法学者で九州工業大学の佐藤直樹名誉教授は(1)再犯防止、(2)自殺・心中の予防、(3)人権の確立。この3点から、犯罪加害者の支援は必要と説く。

「日本の社会には罪を償った加害者を受け入れる余裕がなく、社会的排除は加害者の再犯の可能性を高くし、さらに加害者家族を苦しめます。また、加害者家族は自責の念から自殺を考え、心中に追い込まれることもある。罪を犯していない家族に制裁を加える社会は、人権が確立されていない社会といえます」

多くの加害者家族は、身内が事件を引き起こした事実に自責の念に苦しめられる。だが、自分を苦しめる原因となった家族を守ることができるのも、同じ家族なのかもしれない。

東日本に住むC子さん(50代)の娘(30代)は、当時交際していた男性を別れ話が原因で傷つけ、逮捕された。テレビで娘の顔と実名、年齢、住所まで流れた。

被害者への謝罪、仕事、家族の今後……。様々なことが頭を駆け巡ったが、もっとも心を砕いたのが、娘の今後だった。

C子さんは、これまで成人した子どもが起こした事件で親が謝る姿をテレビなどで見てきて、不思議に思っていた。なぜ成人した子どもの責任を親がそこまで背負うのか、と。だが実際に自分が犯罪加害者家族になると、考えが変わった。

「被害者の方への謝罪は当然しなければいけません。だけど、娘を一生守っていこう、守ってあげなければいけないという心情になりました」
.

いま一番つらいのは、娘が置かれている状況を想像することだという。娘は拘置所に収容されているが、外の音も聞こえないような狭い部屋で長い1日を過ごしている。娘は精神的にかなり弱っている。C子さんは、パートや介護に追われる毎日の中、遠方の拘置所に足を運び、娘の様子を見るようにしている。

いずれ娘は刑期を終えて出てくる。その後は、全力で支えていくつもりだという。

別れ際、C子さんに、加害者家族になったことで自殺を考えたことがあるかと質問した。

「私は死ねないです」

即答した後、こう続けた。

「母は強し、です」

配信1/19(金) 11:30
AERA
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180116-00000082-sasahi-soci&p=1

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