【脱・クサい御堂筋】御堂筋の銀杏回収物語　におい対策

ばーど ★

http://www.mbs.jp/news/kansai/20171208/thm_00000067.jpg

　秋の御堂筋を彩るイチョウ並木。見た目はきれいなんですが近くを通ると銀杏のにおいがきつくてたまらないという方も多いかもしれません。しかし今年は「においがマシになったかも」という声が多く聞かれました。御堂筋を「歩く街」にしたい大阪市。「脱・クサい御堂筋」を目指して動き始めているようです。

　イチョウが鮮やかに色づいた秋の御堂筋。鮮やかな黄色に目を奪われますが地面からは独特のにおいが…銀杏です。８日午後、大阪市役所では御堂筋から職員が回収した銀杏が袋詰めされ集まった市民に配られていました。

　「茶わん蒸しに入れたり、お鍋に入れたり、剥きながら食べたり」（女性）
　「お酒のアテにさせてもらおうかと」（男性）

　配られる銀杏は職員が臭い果肉を取り除き乾燥させたもので「すぐに食べられる」と毎年大人気なのですが、そこには「脱・クサい御堂筋」を目指す長年の努力がありました。

　戦前からイチョウの植樹が始まった御堂筋。あのニオイを少しでも減らそうと道路を通行止めにして職員が棒で木をつついて回る「銀杏落とし」が毎年恒例の行事でした。作業する職員の周りに銀杏を拾いに来た人が群がる様子も毎年おなじみの光景に。回収された銀杏をかつては福娘が配っていました。

　しかし、銀杏のにおいへの苦情はやむことがありません。そこで市はイチョウを銀杏がなる雌木から銀杏のつかない雄木に植え替える作業を少しずつ進め「銀杏落とし」も臭いが広がらないよう、最近は深夜の作業に切り替えたといいます。

　「脱・クサい御堂筋」を目指した成果が出たのか、街では「そういえば最近そんなにクサくない」との声が多く聞かれました。

　「昔ほど銀杏が落ちてないから、最近はそんなに臭いがしない」（男性）
　「昔は相当臭いがしましたけどね。サラリーマンが足で踏みつけるわけやから」（男性）
　「５０年以上前からずっとバスで御堂筋を通ってた。きょう（銀杏）落ちてないかなと思ったけど、落ちてないね」（女性）

　変わりつつある御堂筋。昔を知る方にはあの「臭さ」を懐かしむ人もいるかもしれません。

配信12/08 20:00
MBSニュース
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