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【社会】延命治療は愛情? 家族のエゴ? 残酷な最期を強いる「長生き地獄」の現場

2 :砂漠のマスカレード ★:2017/10/21(土) 13:56:53.67 ID:CAP_USER9.net
声も発せず、ただ生きているだけのようだった父親。
家族の延命に対する無知と病院にお任せしたとことによる、父親の悲惨な最期と言わざるをえない。
もし、自分が逆の立場だったら? こんな最期を望むだろうか。良かれと思って頼んだ延命治療が、父親を苦しめた。
生きていてほしいと家族が望んだこととはいえ、残酷な最期を父に強いてしまった。愛情のつもりだったか、家族のエゴだったのか……。

この話を聞いたとき、元気なうちに、自分の意思を家族にきちんと伝えておくことと、家族にも尊厳死について勉強してもらうことが必要だと、わたしは強く思った。

つまり、たとえ尊厳死協会に入っていたとしても、病院に運ばれてからでは遅いのだ。延命治療をなされないためには、日頃からの家族とのコミュニケーションが不可欠なようだ。

オランダには「延命」という言葉さえない

現場取材から、日本の延命治療に疑問を感じ、2015年春、わたしは福祉の先進国であるオランダへ飛んだ。
高齢者住宅の視察に行き、そこで得た言葉に度肝を抜かれた。

「延命治療についてお聞きしたいのですが、どのようにされているのですか」と聞くと、対応してくれた方は笑いながらこう言った。

「延命ですか? オランダには延命という言葉さえありません」

つまり、延命をしないのが当たり前。
オランダでは延命措置は患者が選ぶものでも、医者が選択するものでもなく、存在しないものなのだ。
回復の見込みのある患者に、一時的な措置として胃ろう(腹部に小さな穴を開け、直接、胃に栄養を入れる方法)をすることはあるが、延命のために、胃ろうをすることはないと言い切る。
延命をしない、これは、オランダだけではなく、欧米でのスタンダードな考え方になっている。欧米には寝たきり老人はいないのだ。
年を取ると寝たきりになるのは、日本だけの現象なのかもしれない。

終末期医療に詳しい、宮本顕二医師と宮本礼子医師は、スウェーデンを視察した際に、日本との終末期医療の差に愕然としたと、その著書のなかで語っている。
欧米には寝たきり老人がいないと言われているが、その理由について、医師らはこう示している。

その理由は、高齢者が終末期を迎えると食べられなくなるのは当たり前で、(中略)延命を図ることは非論理的であると、国民みんなが認識しているからでした。
逆に、そんなことをするのは老人虐待という考え方さえあるそうです。

日本のように、高齢で食べられなくなったからといって経管栄養や点滴はしません。肺炎を起こしても抗生剤の注射もしません。

(『欧米に寝たきり老人はいない』より引用)

日本と欧米の医療現場の差と患者側の知識の差に、わたしは腹立たしくなった。

日本人は欧米人とは真逆だ。自分の命なのに、医師にお任せ、家族にお任せ。
「先生にこんなこと言ったら失礼だ」と、自分の希望を言わない。先生の言いなり。自分の命を守るのは自分でしかないはずなのに。
つまり、生死の勉強をしていないから自分の意見がなく、言えないのだ。
延命治療の知識は、医師のものではなく、私たちが学ばなくてはならない大事なこと。勉強して自分の意見を持たないと、自分も家族も苦しむことになるのだ。

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