【基準地価】なぜ？「大阪府内住みよさ２位」の街、狭山市　基準地価が大幅下落

ばーど ★

　土地取引の目安となる今年の基準地価が発表されました。増えるインバウンド需要で京都の「伏見稲荷」の周辺が商業地の上昇率で全国トップに。一方、大阪では「住みよさランキング」で２位を誇っていた大阪狭山市の住宅地が、なぜか下落率ワーストになってしまいました。人気だった街に何があったんでしょうか。

　土地取引の目安となる今年７月１日時点の土地の価格を示す基準地価。民間企業（東洋経済新報社・２０１５年）の調査で大阪府内「住みよさ２位」を誇った街・大阪狭山市が住宅地で下落率ワーストを記録しました。

　「正直、残念やなという気持ちでいっぱいです」（大阪狭山市政策推進部　田中孝次長）

　丘を切り開いた整然としたニュータウンが広がる大阪狭山市。１９７０年代から人口が急増し、税収は６年間で８倍になったといいます。今回、下落率ワーストを記録したのはそのニュータウンのひとつ、大野台でした。

　「大阪狭山市大野台１丁目は大きな家が立ち並ぶ閑静な住宅街ですが、坂も多く駅からも遠い街です」（大里奈々記者リポート）

　最寄り駅までバスに乗る必要はあるものの、環境の良い住宅街としてかつては人気を集めたといいます。

　「住みやすいです。買い物もすぐ近くにスーパーもあるし」（住民）
　「自然も多いし、人もいいですし、子育てもしやすいですし」（住民）

　その大阪狭山市の住宅街がなぜ、今年の調査では大幅に下落してしまったのでしょうか？

　「近大病院に移転の話が出ているようですし、（下落の）根底にあるのかもわかりませんね」（住民）

　大野台の近くにそびえ立つ近大医学部付属病院。ベッド数９３３を誇る大型の総合病院ですが、施設の老朽化などで大部分が堺市の泉北ニュータウンに移転することになったのです。

　「まったくなくなってしまうわけではないと、現時点では聞いていますので…（地価下落の理由は）いろんな面があると思うんですけど、なかなか一概には言えないかと思います」（大阪狭山市政策推進部　田中孝次長）

　住民の高齢化が進むニュータウンにとって、病院の移転はやはりインパクトが大きかったのか。都心回帰の流れが続く中、郊外の自治体の悩みは尽きることがなさそうです。

配信09/20 00:16
MBSニュース
http://www.mbs.jp/news/kansai/20170919/00000051.shtml

【基準地価】なぜ？「大阪府内住みよさ２位」の街、狭山市 基準地価が大幅下落

【基準地価】なぜ？「大阪府内住みよさ２位」の街、狭山市　基準地価が大幅下落