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【政治】 安倍首相の改憲案は「国民的な議論に値する」か? 内田樹氏、9条2項を空文化するとスクランブルが激減するという確かな見通しがあるならそれを約束せよ

1 :擬古牛φ ★:2017/09/10(日) 11:14:38.15 ID:???
★ 第36回 安倍首相の改憲案は「国民的な議論に値する」か?──内田樹の凱風時事問答舘「これで日本も安心だ」

世界最強を目指す武道家にして、月刊誌のごとく単行本を毎月上梓する人気思想家のウチダ先生が、
世の中のあんなこと、こんなことを今月もバッサリと快刀乱麻!

内田樹の凱風時事問答舘

Q.ココがわかりません

日本国首相ではなくて自民党総裁としての安倍晋三が、5月3日憲法記念日に憲法改正派の集会へ向けた
ビデオ・メッセージで突如、独自の憲法改正案を表明しました。9条1項の戦争の永久放棄と2項の
「陸海空軍その他の戦力」は保持せず、国の交戦権も認めないという平和主義の理念を堅持しつつ、
自衛隊の存在を憲法上にしっかりと位置づける。それによって、「自衛隊は違憲かもしれないけれども、
何かあれば、命を張って守ってくれというのは、あまりにも無責任」な状況をなくすというものです。
これはとてもいいアイデアで、「国民的な議論に値する」と思ってしまったのですが、内田先生はどう思われますか。
この秋の臨時国会で自民党の改憲案を憲法審査会に提出し、2020年の東京オリンピックは新しい憲法の下で開くとも語っています。

A.お答えします

9条も自衛隊もアメリカが押し付けた

憲法を改正して「どういうメリット、デメリットがあるか」を考えるのが「大人の態度」だと僕は思います。
自衛隊の合憲性を憲法に書き加えることによって日本の安全保障上のメリットが増大するということが
今の段階で証明できるなら、それはひとつ議論の種にはなるでしょう。

9条改憲論を吟味するためにはふたつの水準があります。ひとつは法律条文を矛盾のないように整えるという
「理論」の水準、もうひとつは安全保障上のメリットを高めるという「実践」の水準。それぞれについて僕の意見を申し上げます。

9条2項(「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」)と
自衛隊の存在の間には確かに「不整合」があります。これをどうやって「つじつまを合わせる」か、
これは戦後ずっと日本政府を悩ませ続けてきた問題でした。

そして、これまで司法府は、安保条約や自衛隊のような「高度の政治性をもつ国家行為」については
合憲・違憲の判断を控えるという「統治行為論」で問題の判定を「棚上げ」してきました。
「整合しているか、整合していないか、言わない」ということです。

同時に、歴代の政府は9条2項は「個別的自衛権までは否定していない」という解釈を採用して、
自衛隊は「専守防衛」の「自衛力」であって、「戦力」ではないから、違憲ではないという説明をしてきました。

どちらも苦しいと言えば苦しい説明です。司法府は「自衛隊が合憲か違憲かは判断しない」と言い、
行政府は「自衛隊は戦力ではないので、違憲ではない」と言う。どちらも無理がある。

ただ忘れてはならないのは、憲法9条も自衛隊も、どちらもアメリカが「作れ」と言って日本に押し付けたものだということです。

アメリカからすれば9条と自衛隊の間には何の矛盾もありません。
日本を軍事的に「無害化」しようと思ったので9条2項を書き込み、
その後、日本を軍事的に「再利用」しようと思ったので自衛隊を作らせた。それだけのことです。
でも、この朝令暮改は論理的には首尾一貫しています。それは「アメリカ・ファースト」ということです。
自国益が最優先。日本国内での「つじつま合わせ」なんか知るかよ、ということです。
(続く)

GQ JAPAN https://gqjapan.jp/culture/column/20170909/the-professor-speaks-36

続きは>>2-5

2 :擬古牛φ ★:2017/09/10(日) 11:14:56.22 ID:???
>>1の続き

でも、吉田茂以来の歴代政権はこの「不整合」を逆手にとって、アメリカの軍略に自衛隊が組み込まれることを回避してきました。
「うちには憲法9条があります」という建前でアメリカからの「日本も軍事協力しろ」という要請を拒絶することができた。
おかげで日本は戦後72年間一度も海外の戦争に巻き込まれずにきました。侵略をせず、されもしなかった。
ですから、安全保障の実利面に限定して言えば、この「不整合」はうまく機能してきたということです。

●抑止力は現に働いている

ただし、9条2項と自衛隊の「つじつま合わせ」という複雑なシステムを操作するためには高度な政治技術が必要でした。
ですから、そのような複雑な操作ができる「大人の政治家」が日本では久しく国政を担当してきたということです。

今の改憲論者が主張しているのは、平たく言えば、「そういう複雑な操作はもうできない」ということです。
三権分立も両院制も「そういう複雑なことはわからないから、話を簡単にしてくれ」と訴えるような人たちですから、
改憲論が出てくるのも無理はありません。でも、自分には複雑な政治技術を運用できないから、
システムそのものを「自分のレベル」に合わせてほしいというのは、いくらなんでも虫がよすぎるのではないかと僕は思います。

もちろんシステムが簡単であるというのは一般的には「よいこと」です。
でも、「複雑だが今のところうまく機能しているシステム」をあえて廃絶して、
「単純なシステム」に切り替えるという場合、今のシステムで確保できているアドバンテージについては
引き続き確保できる保証が必要です。でも、残念ながら「それは保証します」と言ってくれる人は改憲論者にはいません。

安全保障関連法案を上程したとき、安倍首相はこの法律を通せば、
「抑止力はさらに高まり、日本が攻撃を受ける可能性は一層なくなる」と述べました。
しかし、これは非常に問題の多い言葉です。というのは戦後72年間、日本は外国からの侵略を受けていないからです。
抑止力は現に働いている。その抑止力が「さらに」高まると言う。
そのときの「さらに」とは何を基準にして「さらに」なのか。いかなる数値を基準にして首相は抑止力の増減を計量しているのか。

このとき唯一示されたのが「国籍不明の航空機に対する自衛隊機の緊急発進(スクランブル)の
回数が10年前と比べて7倍に増えている」ということでした。それは「抑止力が効いていないから」と説明された。

でも、スクランブル回数を抑止力の指標にとることには無理があります。
確かに、スクランブルは2004年(141回)に比べると2014年は7倍(943回)に増えました。
でも、それ以前の1980年代には年間900回を超える年が3回、800回を超える年が5回あった。
首相はいったいいつの時期のどの数値と比べて抑止力が増減したと考えているのか。
もし、スクランブル回数の減少が抑止力の「成果」だとするならなら、1984年の944回から、
2004年の141回に至る劇的な減少も抑止力の効果として解釈しなければならない。
では、その時期にはいかなる政策が抑止力の劇的向上をもたらしたのか、その理由を解明することが国防上の急務になる。
でも、首相はそんなことには何の関心も示さない。

続く

3 :擬古牛φ ★:2017/09/10(日) 11:15:07.00 ID:???
>>2の続き

●9条を空洞化するメリットとは?

それどころか、安全保障関連法案を強行採決した後、2016年のスクランブル回数は1168回、堂々の戦後最多を記録しました。
スクランブル回数の多さが「抑止力が効いていない証拠」であるという安倍首相の説明を信じるなら、
この法整備によって日本の抑止力は大きく減殺されたことになります。
でも、これについて納得のゆく説明を僕は政府からもメディアからも、聞いた覚えがありません。

実践的な問題は安全保障です。抑止力を高めることは国防上の必須です。
でも、抑止力というものの働きについても、それはどうやって計測するものかも
「よくわかっていない」らしい政治家が、次は抑止力を高めるために改憲すると言っても、僕はうことができません。

僕が首相にお聞きしたいのは、9条を空洞化するとどういう安全保障上のメリットがあると考えているのか、
その「メリット」は何をもって考量できると思っているのか、それだけです。
そちらから持ち出したのだからスクランブル回数の増減でもいいです。
改憲の動きが始まり、9条2項を空文化するとスクランブルが激減するという確かな見通しがあるならそれを約束してほしい。
中国や韓国や北朝鮮との外交関係で日本の言い分がどんどん通るようになるという確かな見通しがあるなら、それを約束してほしい。
それが約束できないなら、うかつなことは言わないでほしい。それだけです。

安全保障の問題は神学論争じゃありません。
軍事的な侵略があるかないか、国富を奪われ、国民が傷つくことがあるかないかという具体的な問題です。
抑止力というのは「気分」の問題じゃなくて、侵略の危機をどう抑制するかという「現実」の問題です。
そして、とりあえず日本国憲法の下では侵略されたという事実はない。
それでも抑止力が足りないと言うなら、どの国がどういう理由で、どういうかたちで日本を侵略する可能性があるのか、
まずそれを明らかにし、その上で個別的な対策を講じるべきでしょう。

中国が日本に侵略してくると本気で思っているのなら、それに対応する政策を考えればいい。
平時にできる最も効果的な抑止は「日本と軍事的に対立するより、
友好的な関係を保ち続ける方が中国にとってメリットがある」という状況を創り出すことです。
現に中国と緊密な経済的交流があり、文化交流があり、観光客の行き来がある。
ならば、「日本といい関係を保持したい」という中国人の数を一人でも多くしてゆくことこそ「最大の抑止力」ではないでしょうか。

北朝鮮のミサイルが飛来すると本気で思っているなら、まず日本海岸の原発をただちに停止するのが
安全保障上の最優先課題でしょう。でも、そんな様子はない。どうやら国防より「目先の銭金」の方が優先しているように見える。
国民の命について真剣に考える習慣のない人たちに安全保障については語ってほしくない。僕が言いたいのは、それだけです。

以上

4 :名無しさん@13周年:2017/09/10(日) 12:44:07.57 ID:fPZ56J0pR
9条いじったらスクランブル増えるだろ。中国はそういう国だ

5 :名無しさん@13周年:2017/09/10(日) 13:02:27.37 ID:r/1FxZpuQ
領海に入ったのを撃沈していけば減るよ

6 :名無しさん@13周年:2017/09/10(日) 13:23:30.91 ID:dv1/+f1xK
連中はアホだよという論をさらっと交えてある慇懃無礼さが素敵ですね

7 :名無しさん@13周年:2017/09/10(日) 13:28:20.57 ID:o5IpVHGZY
安保関連法のせいでスクランブル回数が増えたという事実から分かるのは、
安倍政権が日本人を危険に晒しているということだね。

安全保障と外交は、自民党には任せられないな。

8 :名無しさん@13周年:2017/09/10(日) 15:02:32.30 ID:t+Cbuq6hm
安倍さんを攻撃すれば喜ぶ国は 中国 韓国 北朝鮮 喜ばせるために言っているのだよ。

9 :名無しさん@13周年:2017/09/10(日) 15:28:32.74 ID:r/1FxZpuQ
日本国憲法が制定されてすぐ
邪悪な侵略者である朝鮮人によって
日本固有の領土である竹島を侵略されている事実すら
なかったという悪魔の虚言ですよ

じゃんけんで勝つと100万円もらえるが負けても何もなし
同様に勝つと100万円もらえるが負けると100万円取られる

勝利条件が同じならどちらの条件でやりたいか
リスクのない方を選ぶのが自然ですね

特定アジアにリスクを負わせず
日本にばかりリスクを背負わせようとしている悪魔です

10 :名無しさん@13周年:2017/09/10(日) 15:30:07.12 ID:6YAplFwI7
>>9
国際法で島と認められない岩礁で、領土を主張できるんですか?

11 :名無しさん@13周年:2017/09/10(日) 15:32:00.19 ID:r/1FxZpuQ
では何で邪悪な侵略者である朝鮮人が
占有権を主著いうし滞在しているのでしょうか?w

12 :名無しさん@13周年:2017/09/10(日) 18:52:23.33 ID:r0rsjGU8o
ところで 自衛隊機が他国にスクランブルされたことって
あるのかな?

13 :名無しさん@13周年:2017/09/11(月) 02:40:30.69 ID:bk9VJY0pv
内田先生には朝鮮戦争に参加した特別掃海隊・北方領土・竹島・尖閣諸島・拉致被害者はどうでもいい事みたいですね・・・

14 :名無しさん@13周年:2017/09/11(月) 07:34:54.39 ID:Q1MDEWbki
まず、議論に値するかどうかの議論がまず必要ということですね。
次に、議論に値するかどうかの議論に対する議論が必要ということですね。
それから、議論に値するかどうかの議論に対する議論に対する議論が必要ということですね。

15 :名無しさん@13周年:2017/09/11(月) 11:00:19.78 ID:S6sEJUllD
まずは内部のスパイを粛清する必要があるな

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