【京都】　「食品ロス」もっと減らそう　京都府本腰、教室や推進店拡大

らむちゃん ★

配信先、京都新聞、2017年06月25日 09時32分
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20170625000032

京都府は本年度から、食べ残しや消費期限内に廃棄する「食品ロス」対策に本腰を入れる。食材の使い切りを学ぶ料理教室を開くほか、京都市の「食べ残しゼロ推進店舗」の取り組みを府内全域に広げる。発育不良や変形といった規格外の農産物を子ども食堂などに提供する仕組みづくりも検討しており、府内で年間１３万～１７万トンと推計される食品ロスの削減を目指す。

■子ども食堂へ規格外農産物提供

　府は行政や農業、小売業など各界の関係者でつくる「府食品ロス削減府民会議」を設置し、昨年７月から食品ロス削減に向けた協議を進めている。

　府民会議の意見を踏まえ、本年度はまず、啓発活動に力を入れる。南極地域観測隊に参加した料理人の西村淳さんを招いた講演会を２５日に京都市内で開き、市民に、余った食材を使い切るテクニックを実践形式で学んでもらう。食べ残しを減らす工夫をしている飲食店や宿泊施設を対象にした「食べ残しゼロ推進店舗」の認定制度を京都市以外にも拡大する。

　また、子ども食堂などへの食品提供の仲介を担う「フードバンク」の活動に協力するよう、食品メーカーや直売所に呼び掛ける。製造日から賞味期限までの日数が３分の１を切ると廃棄する商慣習「３分の１ルール」の見直しも、スーパーなどに求めていく。

　来年度以降、規格外の農産物を特定の直売所に集め、フードバンクなどを通じて子ども食堂などに提供する仕組みづくりを検討する。規格外品は主に直売所に持ち込まれたり、カット野菜やジャムなどに加工して販売されたりしているが、コストがかかるため、食用でなく、堆肥に使われるケースもある。

　府食の安心・安全推進課は「規格外品をフードバンクなどに輸送するコストが一番の課題だが、食品の有効活用に向けたあらゆる方策を検討したい」としている。

【京都】 「食品ロス」もっと減らそう 京都府本腰、教室や推進店拡大

【京都】　「食品ロス」もっと減らそう　京都府本腰、教室や推進店拡大