【国際】タイのワチラロンコン国王、ＢＢ弾で撃たれる ドイツ

452 ：名無しさん＠１周年：2017/06/21(水) 22:28:22.89 ID:Fi7c46Iq0.net

>>332　本当に重要なところは書かないつもりだったのだが、
少しかすめるくらいには書いておくか。

開高は元勤め先のサントリー社長やら出版社編集長やらを酒の席で騙しては金を出させて、
そしてそれによって、世界漫遊釣りの旅に出かけ、例の大型図版本を連続して出した。
別にそれを非難するつもりはない。本当にそのつもりは全くない。
しかしその世界釣りの旅の最中に、開高は言い放つ。同行のカメラマンに対して
「食い物食ってるところは撮るな」
そしてそれは実際に効力があったのだろう、その記述がされた後には、開高の釣り旅での食べている画像はなくなった。

さて、その開高の「発言」はどこに繋がるか、分かってらっしゃるであろうか？
それにつながるのは、開高の高校時代の、昼食時に弁当も持って来れずに、
校庭の鉄棒にブラ下がってた開高。戦時で食料事情悪くて、蛙を土手に叩きつけて食べようとしたが
「手足があるのは、それゆえに食べにくいんだな」と悟った開高。戦時に家族で一皿の湯がいた芋を誰が先に取るかと睨んでた開高。
そして戦後にも続いた食糧難に、密造酒は何とか手に入れたが、アテが無くて、近くの畑からネギを盗んで焼いて仲間と飲んだ開高。
胡乱な自分でも何を書いてるか分からず書き連ねた卒論で卒業した市大。その後に入社したサントリーで、毎夜街に繰り出し、
目薬ハイボールを飲んでは、気の抜けた気勢を上げて、ブルーフィルムを皆と一緒に見てた開高。
そこにはいつも緑の深い穴があって、苔むした舌があって、世間は味わえても美食を味わう身体を持ち合わせてなかった。
牛テールを買えなくて、豚テールを買って煮込んで夫婦で味わう。
そういや学生の頃にバイト先のパン屋の女房とネンゴロになって、その閉塞感がイヤでそこから逃げたんだよなぁ。
漢方薬の手作業での製造工場のバイトに移って、そこの作業員の老人たちが唾をその原材料に吐き込むのを横目にして、
自分は警鐘のつもりも含めて小型のネジ釘を入れてやったんだ。
そんな開高が、ワインの銘品ロマネコンティに関する短編を書いた。川端康成賞まで貰ってたか。哀しくて読めなかった。いや確かに読んだけどね。