【事故】不明の乗組員数人、艦内から遺体で発見　米軍発表 [18日詳報] 遺体の人数と身元「遺族への通知が終わるまで待ってほしい」

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http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG18H06_Y7A610C1000000/

2017/6/18 11:35 (2017/6/18 19:19更新)

　静岡県の伊豆半島沖で米海軍のイージス艦とフィリピン船籍のコンテナ船が衝突した事故で、米海軍は18日、艦内の居室から乗組員数人の遺体を発見し、艦内の捜索を終了したと発表した。人数は明らかにしていないが、米メディアは行方不明の７人全員の遺体が見つかったと報じた。第３管区海上保安本部も周辺海域での捜索を打ち切った。今後は事故原因の究明が焦点となる。

http://www.nikkei.com/content/pic/20170618/96958A9E93819695E3EA9AE2E48DE3EAE2E4E0E2E3E5E2E2E2E2E2E2-DSXMZO1781302018062017000001-PB1-5.jpg

衝突事故について記者会見する在日米海軍第７艦隊のジョセフ・アーコイン司令官(右)（18日午後、神奈川県横須賀市の米海軍横須賀基地）
　米海軍によると、イージス艦「フィッツジェラルド」は右舷が激しく壊れ、乗組員の居住スペースや機械室などが浸水した。水面下の部分にも大きな穴があいていた。米海軍は艦内の水を排出して行方不明者の捜索を実施。居住スペースで乗組員とみられる数人の遺体が見つかった。

　米海軍第７艦隊のジョセフ・アーコイン司令官は同日午後、米海軍横須賀基地で取材に応じ、艦内の行方不明者の捜索を終了したと明らかにした。同司令官は遺体の人数と身元について「遺族への通知が終わるまで待ってほしい」と説明を避けた。

　第３管区海上保安本部も米海軍から「行方不明者は海にいない」との連絡を受け、同日午後に事故現場や周辺の海域での捜索を打ち切った。

　同司令官の説明では、事故で甚大な損傷を受けた右舷には機械室のほか、乗組員が暮らす居住スペースや艦長室もあった。大半の乗組員が就寝していたとみられ、負傷して入院している艦長は室内に閉じ込められたという。

　日米地位協定に基づく合意では、日本の当局がイージス艦本体の調査や乗組員への聞き取り、航海記録などの情報を得るには米軍側の同意を得る必要がある。アーコイン司令官は「必要とあれば日本の当局に協力する」と述べた。

　軍法上の規定により、事故の調査を指揮する専任将官を任命し、米の沿岸警備隊が調査することも決まったという。海軍の公務中の事故のため、捜査は米側が優先的に行うとみられる。

　海上保安庁は同日、引き続きコンテナ船への立ち入り検査を実施した。今後米側に情報提供などを求めるとともに、業務上過失往来危険の疑いなどで捜査する。運輸安全委員会も同日、コンテナ船の乗組員らへの聞き取りや船体の損傷度合いを調査した。今後は同船から回収した航路データの解析を進める。

【事故】不明の乗組員数人、艦内から遺体で発見 米軍発表 [18日詳報] 遺体の人数と身元「遺族への通知が終わるまで待ってほしい」

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