【ロンドン襲撃】容疑者は数年前にイスラム過激主義に関連して捜査されていた－ＩＳが犯行主張・英議会テロ

みつを ★

http://www.afpbb.com/articles/-/3122488?act=all

【3月23日時事通信社】英警察当局は２３日、ロンドン中心部の国会議事堂とその付近で２２日に起きたテロ事件で、中部の都市バーミンガムやロンドンの関係先６カ所を捜索し、８人を拘束した。８人が事件にどの程度関与しているかは不明。メイ首相は容疑者の男について、英国生まれで数年前、イスラム過激主義に関連して「周辺的な人物」として情報局保安部（ＭＩ５）の捜査を受けていたことを明らかにした。

　過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）系メディアの「アマク通信」は２３日、「ＩＳの兵士１人が実行した」と伝えた。同通信は実行犯について、「（シリアやイラクで対ＩＳ空爆作戦を続ける米軍主導の）有志連合参加国の人々を標的にせよとの呼び掛けに応じ、作戦を実行した」と主張した。

　警察当局者は２３日、事件の死者を前日発表の４人から、市民２人、警察官１人の３人に修正した。負傷者は約４０人で、２９人がなお病院で手当てを受けている。国別では英国人１２人、韓国人４人、フランス人３人など。うち７人は重体という。警察は動機や事件の背景の解明に全力を挙げている。

　男は２２日午後（日本時間同深夜）、議事堂近くのテムズ川に架かるウェストミンスター橋を車で走行し、歩道上の歩行者を次々とはねた。さらに車を降りて議事堂敷地内に入り、警官を刺殺後、別の警官に射殺された。

　テロ直後にもかかわらず、議会は２３日も通常通り開会し、下院では議員らが犠牲者を悼み黙とうした。メイ首相は下院で「われわれは恐れないし、テロに対しても決意は揺るがない」と述べ、国民に向け、テロに臆しないよう呼び掛けた。

　議事堂に最も近い地下鉄ウェストミンスター駅は、２３日も閉鎖されている。(c)時事通信社

2017/03/23 22:59（英国）