【三重】高齢者への虐待230件＝家庭内において虐待をするのは息子、夫、娘の順

イセモル ★

県が二十一日に発表した高齢者虐待防止法に基づく平成二十七年度の高齢者虐待の状況調査によると、県内で確認された高齢者への虐待は前年度より十三件多い二百三十件となった。虐待に対する認識が広まり、通報が増えたことが件数増加の要因とみられる。

高齢者への虐待のほとんどは家庭内で起き、二百二十三件を占めた。前年度に比べ、九件増えた。施設での虐待は、前年度から四件増の七件となり、過去最多となった。

家庭内の虐待の被害者数は二百三十人。女性が百八十三人（79・６％）、男性が四十七人（20・４％）だった。介護保険の認定を受けている人は百五十二人に上り、66・１％を占めた。そのうち、認知症の症状がある人は百一人（66・４％）だった。

虐待をしたのは、息子が43・９％と最も多く、夫23％、娘20・４％が続いた。虐待の種別では、暴力など「身体的虐待」の百四十八人（64・３％）が最も多かった。