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【黒田】 日銀が量的緩和で国債をどんどん買って行き着く先は「永遠のゼロ」か、銀行課税か?

1 :擬古牛φ ★:2017/02/22(水) 11:26:16.41 ID:???
★日銀が国債をどんどん買って行き着く先は「永遠のゼロ」か、銀行課税か?

日銀がどんどん国債を買うことのトータルコストは?

 日銀が量的緩和で大量の国債を買い続けてきた結果、民間が保有している国債が激減している。
だから、これから金利がかなり上がることがあっても、政府から民間への利払いは少なくて済み、
財政危機は起きにくくなっている、という見方がある。果たして本当だろうか。

<詳しくは新刊『金利と経済』でご覧いただけますが、同書で取り上げたトピックに一部手を加えてご紹介していきます>

 日銀が国債をどんどん買ったらよい、と考えている人は結構多い。
その直感の背景を聞くと、次のような答えが返ってくる。

 (1)日銀が国債を買えば、政府の国債が無利子で償還の必要のない銀行券に置き換わるわけだから
(日銀当座預金に金利を付けなければ同じことだ)、財政危機も雲散霧消するはずだ。

 (2)仮に日銀当座預金に金利を付ける必要があったとしても、日銀は当座預金に階層を設け、
ごく一部の政策残高のみにマイナス金利を適用することでマイナス金利に誘導しており、
同じ階層性を使えば金利負担を抑えられるはずだ。

 これらの点について考えてみよう。

 まず、(1)「日銀が国債を買えば、財政危機は雲散霧消する」という主張について考える。

 この点を考えるには、統合政府(政府+中央銀行)全体の財政支出コストの変動をみる必要がある。
中央銀行の利益が増減すれば国庫納付金に跳ね返るから、結局は政府の財政収支に影響する。
統合政府の財政コストを検討することで、トータルな政策コストをみることができる。

 もし、量的緩和をさらにおしすすめて日銀が政府の発行した国債を全部買い上げれば、民間保有はゼロになる。
この場合、統合政府のバランスシートは図表1のようになる。

図表1 http://dol.ismcdn.jp/mwimgs/0/3/-/img_fa42b1e3ae788c713153a15c322eb7b012729.png

 したがって、これで財政危機が解消するかどうかは、民間に対する負債として
日銀当座預金に払う金利がどうなるか、に依存する。

 問題は、金融機関が大量の超過準備を保有している現在の金融市場では、
中央銀行当座預金への振りが短期金利誘導のカギを握っており、
それゆえ中央銀行当座預金は銀行券とちがって、無利子を前提にすることができない点だ。
中央銀行が当座預金に金利を払う以上、長期国債を大量に購入することによって起きていることは、
統合政府の負債の期間構成が短期化しているにすぎず、必ずしも有利子の負債が不可逆的に減少しているわけではない。
金利がゼロを離れれば、統合政府の金利負担は、政府の国債の利払いが日銀当座預金への利払いに振り替わるだけである。
(続く)
ダイヤモンド・オンライン http://diamond.jp/articles/-/118899

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